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ひなあられの歴史や意味は?地域ごとに素材や色の違いある!?色ごとの意味は?

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ひな祭りには、菱餅やハマグリと一緒にひなあられを食べてお祝いすることが多いです。今回は、ひなあられの歴史や意味などを詳しく解説しますのでよろしくお願いいたします。

ひなあられの歴史や意味は?

ひな祭りには、ひな人形を飾り、ひなあられなどを食べて女の子の健康や成長を願います。まずは、ひな祭りの由来やお祝いの仕方、ひなあられの歴史、意味などをご紹介します。

ひな祭りの歴史や由来

ひな祭りの歴史は、今から1000年以上も前の平安時代にさかのぼります。

 

「ひな」の語源は貴族の人形

平安時代、上流階級の貴族の女の子たちは「ひいな」という人形を使っておままごと遊びをしていました。これは「ひいな遊び」と呼ばれていて、現在のひな祭りの語源になったと考えられています。

 

「上巳の節句」も関係

ひいな遊びが行われていた当時、3月の初めの巳の日には、人形に身の穢れや厄災いを移す「上巳の節句」というものもありました。これは中国から伝わったと言われていて、室町時代には3月3日に定められました。

 

江戸時代に現在のひな祭りに

江戸時代になると、ひいな遊びと上巳の節句が融合しました。これにより、ひな人形を飾って女の子の健やかな成長を祈る「ひな祭り」が生まれました。

 

宮廷、武士、庶民の順番でひな祭りは広がりましたが、一般化したのは明治以降です。

 

ひな人形の形の変化

江戸時代に飾られていたひな人形は、立ち姿が一般的でした。また、飾る人形の数も少なく、ほとんどが男雛と女雛の一対だったと言われています。しかし、次第に座った形に変化し、官女や随身なども増えたり、小道具が本物そっくりに作られたりするようになりました。

 

3段や5段、7段などの現在と同じようなひな人形が広がったのは、明治時代に入ってからです。

ひな祭りのお祝いのやり方は?

ひな祭りのお祝いの方法は、地域によって違います。ただし、多くの場合は立春以降の縁起の良い日にひな人形を飾り、当日にひな祭りならではのものを食べて、お祝いします。

 

ひな祭りに食べられるものは、雪の下から新芽が出て花が咲く形をイメージして作られた菱餅や貝が合わさる形が夫婦円満を連想させるはまぐり、そしてひなあられです。また、ひな祭りに深い関係はないものの、ちらし寿司も人気があります。

 

ひな人形を飾る理由は?

ひな人形を飾るのは災厄を人形に引き受けてもらい、女の子の健やかな成長や幸せを願うためです。

 

なお、災厄を引き受けてくれたひな人形を傍に置いておくと結婚が遅くなると言われています。そのため、ひな祭りが終わったら、すぐにひな人形を片付ける家庭が多いです。

 

ひな祭りに食べるひなあられの歴史は?

ひな祭りには、ひな人形と一緒にひなあられを飾り、お祝いとしてひなあられを食べることが多いです。では、ひなあられを食べるのは、どうしてなのでしょうか。歴史をチェックしてみましょう。

 

江戸時代の「ひなの国見せ」に由来

江戸時代には、ひな人形を外に持ち出し、野や山、海などの景色を見せていました。これが「ひなの国見せ」と呼ばれる風習です。

 

ひなの国見せで、ひな人形と共に持って行ったお菓子があられだったことから、ひな祭りにはひなあられを食べるようになったと考えられています。

 

他の説も

ひなあられは、ひなの国見せの他にひいな遊びで菱餅を砕いて炒ったおかきを食べていたことに由来するという説もあります。また、米を炒った縁起物やお釈迦様の命日にお供えされていたお菓子がひなあられの起源とも考えられています。

 

ひなあられは自宅で作られていた

現在は、スーパーやお菓子屋さんなどでひなあられを買うのが一般的ですが、戦後直後までは家庭でもひなあられが作られていました。

 

ひなあられの材料となるのは、お正月に残ったお餅やお供えのお米です。これらを乾燥させて保存し、ひな祭りの時期に味付けをしてひなあられを食べていました。

 

ひなあられは地域によって違う?色別の意味も解説!

ひなあられの種類は、地域によって違います。また、カラフルなひなあられには、それぞれ意味が込められています。ここでは、地域別のひなあられの特徴や色の意味を詳しく解説するので、ぜひ確認してください。

 

ひなあられは関東と関西で異なる?

ひなあられは、主に関東で食べられているものと主に関西で食べられているものがあります。

 

関東のひなあられの特徴や歴史

関東では、米を爆ぜたポン菓子を砂糖でコーティングしたタイプのひなあられが主流です。これは、江戸時代に売られていた「はぜ」に由来すると考えられています。

 

はぜとは、もち米を炒って作られたものです。米がはぜると稲の花のような形になることから、江戸では豊作を祈願するために自宅にお供えされていました。

 

関西のひなあられの特徴や歴史

関西のひなあられは、小さいおかきに醤油などの調味料で味を付けた塩気のあるものが主流です。これは、お釈迦様がなくなった日にお寺で行われる涅槃会(ねはんえ)のお供えとして使われているおかきがもとになって生まれました。

 

京都では、直径1cmほどのおかきに醤油などで味を付けた「花供僧(はなくそ)」と呼ばれるものがお供えに使われています。これが京都を中心に関西に広がり、ひなあられに繋がりました。

 

全国にはさまざまなひなあられがある

関東や関西で食べられているもの以外にも、全国にはさまざまなひなあられがあります。例えば、鳥取県では、ポン菓子を水飴で固めた「おいり」がひなまつりのお供えとして使われています。

 

また、最近では味を重視したものも増えていて、東海ではマヨネーズ、関西ではチョコレートを使ったものも人気です。

ひなあられの色にはどんな意味があるの?

日頃、おやつとして食べられているポン菓子やおかきは、白のものが多いです。しかし、ひなあられはカラフルなものが多く、色ごとに意味があります。

ひなあられの色

ひなあられの色には、娘の健やかな成長を祈る気持ちが込められています。基本的には、菱餅と同じ桃色・白・緑の三色ですが、黄色を加えて四季を表しているものもあります。

 

色別の意味

ひなあられの色の意味は、次の通りです。

 

<桃色>

クチナシを含む桃色のひなあられは、さくらの花を表していて、魔除けに良いと考えられています。

 

<白>

白のひなあられは、雪を表していて、清浄や大地のエネルギーを意味します。

 

<緑>

ヨモギで色づけられた緑のひなあられは、新芽が広がる大地を表していて、健康への願いが込められています。

 

まとめ

ひな祭りは、女の子の健やかな成長を願って行われている行事です。ひな祭りで食べられているひなあられは、ひなの国見せやひいな遊び、お釈迦様へのお供えなどに由来すると考えられていて、色ごとにいろいろな意味があります。

 

ひな祭りには、家族でひな人形を飾ったり、ひなあられを食べたりして楽しみ、女の子の幸せを祈ってみてはいかがでしょうか。