PR

梅雨にあじさいをイメージするのはなぜ?色が変わる理由とは?

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

梅雨になるとあじさいをイメージすることも多いですよね。

なぜこの時期になるとあじさいを思い浮かべるのでしょうか?

その理由やあじさいの花の色の不思議についてご紹介していきたいと思いますのでよろしくお願いします。

 

なぜ梅雨に紫陽花のイメージがある?

なぜ梅雨になると紫陽花を思い浮かべるのでしょうか?

雨がよく降る梅雨の時期の代表的な花と言ってもいいほど「梅雨=紫陽花」を連想する人は多いですよね。

晴れの日でも咲いている紫陽花ですが、なぜここまで梅雨のイメージが強いのでしょう?

 

その理由として、紫陽花という花の特徴が関係しています。

そもそも紫陽花というのは、水分を好む花になります。

乾燥した状態ではせっかくの花が萎れてしまい、その美しい見た目を楽しむことができません。

雨に濡れた姿が美しいのはもちろんのこと、紫陽花がキレイに咲き続けられる環境というのが、まさに梅雨というわけですね。

紫陽花の咲く時期

とはいえ雨が降る季節というのは別に梅雨に限ったものではありません。

日本はその降水量に差はあるものの、1年中雨が降ることは考えられる気候です。

それでも紫陽花に梅雨のイメージが強いのは、実際日本では梅雨時に咲く花だからですよね。

紫陽花の開花条件は、安定した20℃以上の気温になります。

日本ではこの条件にちょうど5月から7月辺りが該当します。

多少のずれはあるものの、“紫陽花は梅雨の花”という認識が一般的に広く知られるものとなっているのは、このことも強く影響しているでしょう。

 

雨と相性のよい花

ご説明してきたように、紫陽花は非常に雨と相性のよい花です。

その育成環境や花の名も、梅雨を連想させるものの1つと言えるでしょう。

 

紫陽花は路面にそのまま植え付けられているのをよく見かけますが、鉢植えの場合は毎日の水やりがかかせないほど水分を必要としている花になります。

もちろん地植えの場合でも雨があまり降らない場合は水を与えることが必要になるでしょう。

美しく咲き誇る紫陽花を拝むためには、雨のような水分が欠かせません。

また、そんな紫陽花の英語名はハイドランジアというのですが、これは日本語でいう“水の器”という意味です。

紫陽花が水分をたっぷりと蓄えていることから、このように名付けられたものになります。

 

育成環境はもちろん、その名にも梅雨を連想できるような要素があるため“梅雨=紫陽花”と多くの人が感じるのも頷けそうです。

 

紫陽花の色が変わるのはなぜ?

紫陽花の色は1色ではありません

おそらく青みがかったものから赤みがかっているものまで見たことのある人が多いでしょう。

ではこの色の違いや変化というのはなぜ起こるのでしょうか?

 

紫陽花の色は、土壌の酸度と時間の経過により異なります。

まず土壌についてですが、紫陽花は酸性の土壌に植えると青い花をつけます。

逆にアルカリ性や中性だと花の色は赤色になりますよ。

 

紫陽花特有のアントシアニンと補助酵素だけであれば花は基本的に赤色なのですが、そこに土壌から吸い上げたアルミニウムが混ざることで色が青に変化します。

アルミニウムというのは酸性の土に溶けていることが多いものであることから、酸性は青、中性・アルカリ性は赤といった色合いになっています。

もちろん土壌から吸収するアルミニウムの量や吸収しやすさなどにより色は違ってきますので、同じ株や近くの花でもその色合いが異なるという現象が見られるようになります。

 

ちなみに土壌による色の変化は元の品種によっても多少色合いが異なります。

紫陽花には白色のものもあるのですが、こちらに関しては色素が含まれていないため土壌による色の変化はありません。

 

このように大元となる色味については土壌によるものが大きいですが、紫陽花は時間とともに色が変化していく花でもあります。

最初は淡い黄緑色だったものが青や赤になり、枯れるころには緑になっているという具合です。

これには色素の勢いが関係しており、色素が盛んに作られている頃は濃い色合いになっているのですが、時が経つと色素が分解されるため、緑色のようになって枯れていくというわけです。

 

紫陽花は咲いている場所はもちろんのこと、見るタイミングによっても色が異なる植物ですから、機会があればじっくりと眺めてみると良いでしょう。

 

まとめ

梅雨の代表的な花と言っても過言ではないほどの紫陽花ですが、そのイメージには紫陽花という花の特徴や育成環境、実際に咲く時期などが深く関係しています。

さまざまな要素が組み合わさることにより、紫陽花は梅雨の花であると多くの人が認識するようになったのでしょう。

 

そんな紫陽花は様々な色合いを楽しめる美しい花です。

土壌や時間の経過で色味が異なりますから、身近に咲いている紫陽花がある人はぜひ定期的にチェックしてみてくださいね。

紫陽花の知識を深めたことにより、より深くその魅力を堪能することができるのではないでしょうか。