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8月31日は宿題の日ってご存じですか?その意味と歴史は?

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私が小さい頃の夏休みは8月31日までで、9月1日が2学期の始業式でした。最近は夏休み期間が学校や都道府県で異なる事が多いようです。

 

私は夏休みが始まるとすぐに出来る宿題は片付けて遊ぶ方でしたが、夏休み最後の日、8月31日に焦って夏休みの宿題をやっていた人も少なくないのではないでしょうか。「だから毎日少しずつやりなさい!って言ったでしょ!!」とお母さんに怒られた思い出を持っている人もいらっしゃるでしょうね。

「なんで宿題なんかあるんだよ!」と恨めしく思った方も多いのではないでしょうか。

 

今回は「8月31日宿題の日」についてご紹介します。よろしくお願いします。

 

「宿題の日」はなぜ8月31日?

イギリスのチャリティー団体「A World At School」は「全ての子供達に教育の機会を提供する」を理念として世界中で活動しています。行っている活動の中に「#UpForSchool」キャンペーンと言うものがあり、その一環で制定されました。2015年8月27日に一般社団法人日本記念日協会から認定を受けたことを発表しました。

 

夏休みの宿題を終わらせるために必死で勉強をした思い出を持つ人が多い8月31日に、「全ての子供たちに教育の機会を提供する」という大きな宿題を一緒に終わらせたいとの願いが込められています。

 

日本の宿題の歴史

「宿題」っていつからあるの?

そう思ったことはありませんか?

小学校に入学してから「宿題」ってずっとありますよね。

日本における宿題の歴史についてお話しますね。

 

1872年(明治5年)に日本最初の近代的学校制度を定めた教育法令である「学制」という制度が生れました。

全国を学区に分け、それぞれに大学校、中学校、小学校を設置することを計画し、身分や性別に区別なく国民皆学を目指した制度でした。

この制度により日本全国に2万校の小学校が設立され、子ども達は小学校へ通うことになるんです。これが「学校教育」の誕生ですね。

 

学制の制定後の明治14年に当時の文部省(現在の文部科学省)は「夏季休業日」いわゆる「夏休み」を定めましたが、欧米の国々をモデルにして作られたと言われています。

欧米では、農家が忙しい夏季に長期休暇を設け、9月に新学年を迎えます。だから、日本に夏季休暇があるのは単純に暑いからというよりは、欧米国々を参考にしたと言うのが通説のようです。

 

ただ、日本は4月から新学年が始まり、勉強に慣れてきた頃に夏休みに入ってしまうと勉強が中断してしまいます。そのため、中断された学習内容を忘れることがないよう、子どもたちに休みの間も勉強をさせて学んだことを忘れないようにするため、「宿題」が誕生したと言われています。

 

その当時の宿題というのは教師がオリジナルで「復習帳」や「休暇日誌」などを作っていたようです。

その後、大正時代に入ると、出版社や教育産業の業者が夏休みの宿題用の教材を作り始めるようになりました。そして、第2次世界大戦中には文部省が宿題帳を作り、宿題の内容が全国で同じになったようです。

しかし戦後は、各都道府県、市町村、又は学校単位で地域ならではの民話や植物など、郷土に関する問題や、昆虫を採集する課題などといった、地域らしさを生かした宿題が出されるようになったようです。

 

まとめ

8月31日は宿題の日です。イギリスのチャリティー団体「A World At School」が「#UpForSchool」キャンペーンの一環で制定したのを2015年に一般社団法人日本記念日協会が認定しました。夏休みの宿題を終わらせるために必死で勉強をした思い出を持つ人が多い8月31日に、「全ての子供たちに教育の機会を提供する」という大きな宿題を一緒に終わらせたいとの願いが込められているそうです。

 

初めて「宿題」という言葉が出たのは、1801年(享和元年)大田南畝による山内尚助宛大田南畝書簡(4月19日付け)であるそうです。

 

私は今でも「宿題」と聞くと、夏休みの宿題を思い出してしまいます。ただ、「宿題」は学校生活だけでなく社会に出ても出されることがあるとは思いもしませんでした。