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端午の節句にちまきや柏餅を食べるのはなぜ?由来や意味をご紹介!

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どんどん気温が上がり、こいのぼりを見かける時期になると、ちまきや柏餅が食べたくなる人も多いでしょう。ちまきや柏餅は、端午の節句に食べるスイーツの定番として多くの人から愛されています。

 

しかし、なぜ端午の節句にちまきや柏餅を食べるのか知らない人は意外と多いかもしれません。そこで今回は、端午の節句にちまきや柏餅を食べるようになった由来や意味について詳しく解説しますのでよろしくお願いします。

端午の節句にちまきや柏餅を食べるのはなぜ?意味や由来を解説

ちまきや柏餅は、端午の節句に食べるお菓子として有名です。5月5日が近づく時期には、和菓子店はもちろんスーパーやコンビニなどでもちまきや柏餅が簡単に手に入ります。

 

では、どうして端午の節句にちまきや柏餅を食べるのでしょうか。

 

そもそも「こどもの日」や「端午の節句」とは?

5月5日はこどもの日であり、端午の節句でもあります。そもそもこどもの日や端午の節句とはどんな日なのでしょうか。

 

■こどもの日

こどもの日は1948年に制定された祝日で、子供の人格を尊重したり、幸せを願ったりする日です。また、子供が母親に感謝する日でもあります。なお、こどもの日は男の子のための祝日というイメージが強いですが、実際は男の子だけでなく女の子もお母さんに「ありがとう」の気持ちを伝える日と決められています。

 

■端午の節句

端午の節句は、中国から日本に伝来した五節供の一つです。季節の節目である五節供の時期は、気温の変化によって体調を崩す人が目立ちました。そのため、昔は端午の節句に菖蒲やよもぎといった薬草を使って健康を守る邪気払いの行事が行われていました。

 

端午の節句が今のように男の子の健やかな成長を願う行事になったのは江戸時代です。菖蒲が「尚武」や「勝負」という言葉を連想させることから、男の子にたくましく育って欲しいという願いを込めて、武士の間に端午の節句が広がりました。

 

その後、庶民にも男の子の成長を願う行事として定着し、現在もこいのぼりやかぶとを飾ったり、ちまきや柏餅を食べたりします。

 

端午の節句にちまきを食べる意味や由来は?

端午の節句に食べられることが多いちまきは、甘い餅を笹や茅の葉で包んでい草を巻き付けたお菓子。端午の節句とともに中国から伝来し、日本でも食べられています。

 

中国でちまきが生まれたのは今から約2300年前。当時、国王に側近として仕えていた詩人がいましたが、陰謀によって失脚し国を追われて5月5日に川に身を投げました。詩人を慕っていた国民は悲しみに暮れ、川に供え物を投げ入れましたが、全てを悪い龍に盗まれてしまいました。

 

そこで、龍が嫌いな棟樹の葉でもち米を包み、邪気を払う5色の糸で縛って川に流しました。これがちまきの始まりです。時代とともに棟樹の葉の代わりに茅の葉が使われるようになり、「ちがやまき」が「ちまき」となったとされています。

 

中国では5月5日にちまきを作る風習があり、これが端午の節句とともに日本に伝来し、今でも5月5日にはちまきが食べられています。

端午の節句に柏餅を食べる意味や由来は?

餡が入った餅を柏の葉で包んだ柏餅は、江戸時代に日本で発祥したお菓子です。当時柏は、新芽が出てから古い葉が落ちることから、「子供が生まれるまで親が死なない」や「子孫繁栄」の意味を持つ神聖な木とされていました。

 

柏の葉を使った柏餅は縁起が良いため、男の子の健やかな成長を願う端午の節句に食べるお菓子として人気になりました。なお、柏の葉が手に入りにくい西日本ではサルトリイバラの葉が使われた柏餅も流通しています。

 

端午の節句には関東では柏餅・関西ではちまきを食べる?

端午の節句に食べるスイーツは関東では柏餅、関西ではちまきが一般的です。地域によって食べるものが違う理由を確認しましょう。

 

中国から伝来したちまきは近畿地方を中心に広まった

ちまきは、平安時代に中国から日本に伝わりました。全国的に広まりましたが、当時都があった近畿地方では、特によくちまきが食べられていたようです。その後、関東地方を中心に端午の節句に柏餅が食べられるようになりましたが、伝統を重んじる風習のある近畿地方ではちまきが根強く愛されました。

 

江戸で縁起の良い柏餅が人気に

柏餅は、江戸時代に日本で生まれ、縁起の良いお菓子として好まれるようになりました。参勤交代で全国に伝わったものの柏の葉が自生する地域が少なかったため、柏餅はなかなか地方には広がりませんでした。

 

そして、幕末には関東地方で柏餅、関西地方でちままきを食べる風習が定着しました。その後も、1930年ごろまでは東日本以外ではあまり柏餅が食べられていませんでした。

 

しかし現在では、全国的にちまきも柏餅も流通しています。そのため、地域の風習とは異なるお菓子を端午の節句に食べる家庭も多いです。

 

まとめ

端午の節句にちまきや柏餅を食べるのは、縁起が良いためです。5月5日は美味しいちまきや柏餅を食べながら、男の子の健やかな成長を祈りましょう。関東では柏餅、関西ではちまきを食べる人が多いですが、現在は全国で両方のスイーツを簡単に購入できるため、食べ比べを楽しんでみるのもおすすめです。