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ゲイシャは「芸者」だけじゃない!チョコ、コーヒー、缶詰、バラもある!

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日本に観光で訪れる外国人の方に「日本で見たいもの」を聞くと、一様に「フジヤマ・ゲイシャ」と言う答えが返ってきます。

これは、1867年のパリ万博の時に初めて参加した江戸幕府がパビリオンとして「茶屋」を出展し、その時に参加した3人の柳橋芸者が、キセルを吸ったり、てまりをついたりしたんですね。それは初めて目にする生の日本文化に触れたヨーロッパの人々に強烈な印象を与えたんですね。

そしてその後、フランスを中心に、「ジャポニズム」と呼ばれる日本ブームが到来しました。浮世絵人気などもあって、「日本といえばフジヤマ・ゲイシャ」というイメージが定着したのですね。また、マダム貞奴(さだやっこ)がヨーロッパでのゲイシャ人気を確実なものにしたんです。

マダム貞奴が川上音二郎と共に1900年のパリ万博でおこなった公演が、折からの日本ブームと相まって大人気になりました。貞奴の人気はすさまじく、「考える人」などで知られる彫刻家ロダンからも「モデルになってほしい」と話が持ちかけられたほどだったそうです。

日本に帰国後、貞奴は日本人初の「女優」に転身したのです。女優第一号は、芸者出身者だったんですね。

 

ところで、「ゲイシャ」は芸者だけでなく、コーヒーとチョコレート,海外向けの缶詰、バラでも有名なんですよ。

 

ゲイシャコーヒー

2014年に「スターバックスが1杯約2,000円と言うコーヒーを売り出した」というニュースを耳にしたことはありませんか?日頃高くても500円ほどのコーヒーを飲んでいる私はそのニュースを聞いてびっくりしました! 「何故ゲイシャコーヒーってそんなに高いの!?」と。

ゲイシャコーヒーの産地はエチオピアです。ゲシャ村に自生していたので「ゲシャ種」と呼ばれていたのですが、その後「ゲイシャ」と間違えて伝わったとも言われていますが、名前の由来は諸説あります。

 

1931年にエチオピアで発見され、その後南米コスタリカを経て中米パナマに伝わったゲイシャは、パナマのコスタリカ農園で栽培されていました。2004年パナマで開催される「ベスト・オブ・パナマ」というコーヒーの国際品評会で初めてゲイシャコーヒーを出品したところ、史上最高値で落札されて優勝しました。この「ゲイシャショック」と言われた出来事からゲイシャ種は世界一有名なコーヒー豆になりました。

甘く爽やかな香りとフレッシュな酸味と濃厚な甘みが特徴のゲイシャは、栽培が難しく収穫量が少ないために希少価値の高いコーヒー豆なのです。

ただ、最近は通販でもゲイシャコーヒーを取り扱っているところも少しずつ増えてきているようなので、機会があれば一度は飲んでみる事をおすすめします。

 

ゲイシャチョコ

ゲイシャチョコはフィンランドのFazel(ファッツエル)社の人気商品です。「ゲイシャ」は日本の芸者の事です。「GEISHA」シリーズを始めたのは、1908年で、はじめはキャンディーとして発売されました。チョコが発売されたのは1962年です。ヘーゼルナッツのフィリングがミルクチョコレートに包まれています。甘いのですが、とてもおいしいです。私も何回も注文しています。

 

フィンランドでは大人気商品なので色々な種類のGEISHAが発売されています。板チョコ、チョコバー、粒チョコ、2006年にはアイスクリームも登場したそうです。

 

でもなぜGEISHA?ゲイシャ?

そのネーミングの由来は諸説ありますが、FAZER社の創業者、Karl Fazerの息子である、Peter Fazerが1964年の東京オリンピックにセーリングの選手として参加し、

その際に訪れた日本でインスピレーションを受け、Geisha(芸者=ゲイシャ)チョコレートは産まれたそうです。

他には、『国際的にその名を知られ、夢や楽しみを与えてくれる存在であるのが「芸者」』だからとか、「あなたを甘やかすひとときを提供する意味をこめて」だとかあるそうです。

最近の北欧雑貨ブームの影響か、Fazelのチョコレートを扱っているところも通販で少なからず見かけるようになりました。濃厚な味わいの中に素朴さも感じられるFazelのゲイシャチョコは、ピンクの包装も可愛いので一度お手に取ってみてはいかがでしょうか?

 

缶詰

コンビーフで知られる野崎産業(現川商フーズ)が海外向けの缶詰のデザインに「ゲイシャ」が使われており、「ゲイシャ」ブランドとして欧米、中近東、西アフリカ、東南アジアで販売されております。(川商フーズより引用)(http://www.kawasho-foods.co.jp/work/brand/

1911年にアメリカにタラバ蟹の缶詰を輸出し、1929年にみかん、1930年にマグロを輸出しました。その後1943年にゲイシャブランドをアメリカ政府に没収されましたが、1948年にカキの缶詰の輸出を再開し、1971年にはえび・いか・カニの模造肉などの冷凍商品を販売したりして、2012年にはゲイシャブランド誕生100周年を祝いました。(川商フーズより引用)(https://www.geishabrand.com/brands-story/

海外向けのブランドなので、日本で「ゲイシャ」ブランドの缶詰を目にする機会は少ないかもしれませんね。

バラ

バラにも「ゲイシャ」という品種が有りました!「ピンクエリザベスアーデン」という別名もあり、ドイツで作出されました。可憐なピンクで沢山花が咲きます。

まとめ

日本人にとって「ゲイシャ」は芸者のイメージが大きいのですが、コーヒー、チョコレートの名前になっていたり、海外向けの缶詰のパッケージに使用されたりなど、「ゲイシャ」はいろいろと使われているんですね。もっと目を向けてみると、意外と身近なものに「ゲイシャ」が使われているのかもしれませんね。