寒さ厳しい頃を過ぎてようやく日差しも暖かくなり、水ぬるむ春になってきたと感じられるようになってきました。
寒い日は、お風呂で暖かい湯船に浸かって体の芯まで温めたくなりますよね。日本人は概してきれい好きと言われていますよね。2005年に時事通信社が、全国の20歳以上の男女2,000人を対象に、「入浴に関する世論調査」を行いましたが、「毎日」入る人が75.5%だったそうです。4人のうち3人が「毎日入浴する」のは、きれい好きと言われてますよね。
ところで、入浴の際に入浴剤を使用する人も多いと思いますが、何故入浴剤を使うようになったと思いますか?今回は入浴剤の歴史についてご紹介します。よろしくお願いします。
入浴剤の歴史
Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A5%E6%B5%B4%E5%89%A4)によると、『入浴剤の歴史は、とても古く広い地域で確認されている。紀元前約2700年前には、中国でさまざまな種類の塩、抽出法と使用法の書物が書かれた。古代ギリシアの医者ヒポクラテスも患者を海水に浸して様々な病気を癒し、仲間の癒し手たちに塩水の使用を勧めた。
日本は世界でも有数の温泉国で、入浴剤の発生は、天然の温泉や薬用植物による薬湯に由来している。』とあります。入浴剤はかなり昔から色々な国で使用されていたのですね。
入浴剤は「天然の温泉」と「薬用植物による薬湯」に分かれます。
天然の温泉
「子宝の湯」や「美人の湯」「傷の湯」など泉質の違いによって効果のある温泉に行かなくても家庭で簡単に応用できないだろうか?と言う考えから、天然の温泉成分を乾燥・粉末化した「湯の花」ができました。その後、昭和初期に「バスクリン・ノボピン」などが発売されましたが、お風呂のある住宅は当時まだまだ少なくて主に公衆浴場で使われていました。
1960年代の高度成長期になると、自宅にお風呂のある家が増え始め、1980年代になると健康志向の高まりを受けて入浴剤市場が急成長をして、炭酸ガスや温泉タイプなどの色々な入浴剤が増えてきたんですね。
(画像は草津温泉湯畑)
薬用植物による薬湯
薬用植物による薬湯と言って浮かぶのが、5月のしょうぶ湯、12月のゆず湯ではないでしょうか?
これらは古くから庶民の間で慣習として受け継がれていました。明治中期になって種々の生薬を配合したものを布袋に入れて入浴剤として商品化されるようになったそうです。
まとめ
日本人は外国人から見たら「きれい好き」と思えるほどに入浴する事を好みます。シャワーで済ますことの多いヨーロッパの人々から見たらそう思えるかもしれませんね。
入浴の際に使用される入浴剤も、1980年代に家庭風呂が普及してから急速に入浴剤市場が成長したので、本当に色々な種類の入浴剤が有りますよね。
また、重層とクエン酸があれば、手作りの入浴剤も作る事が出来るので、ご自分の好きな香りを手作りしてみてはいかがでしょうか。