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バラの挿し木のやり方は?時期や水挿し、鉢上げなどの方法を解説!

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バラの挿し木のやり方は?時期や手順を解説!

バラは、美しく気品の漂う見た目で日本でも大人気。自宅でもよく育てられていますが、病気や害虫の影響を受けやすく、枯れる心配をしている人も珍しくありません。種からバラを育てるのはプロでも難易度が高いですが、挿し木で株を増やす方法はやり方さえ知っていれば意外と簡単。挿し木をしてから3年~5年程度育てれば、美しい花を咲かせてくれます。まずは、初心者でもチャレンジしやすいバラの挿し木のやり方をご紹介します。

挿し木の時期

バラの挿し木に適した時期は、過度な乾燥や加湿の心配がないシーズンです。具体的には、「緑挿し」と呼ばれる5月~7月と「休眠挿し」と言われる9月~11月がバラの挿し木に向いています。

 

休眠挿しは、冬の選定でカットした枝を利用できる一方、挿し木後の成長が遅いです。

 

初心者の場合は、挿し木から鉢上げまでの期間が短い緑挿しをおすすめします。春に挿し木をすると温度管理も簡単で、慣れていない場合でも成功しやすいです。ただし、気温がバラの栽培適温である20℃~30℃を超える場合は、休眠挿しをするか翌年の緑挿しの季節を待ちましょう。

 

準備するもの

バラの挿し木をするときは、次のものを用意しましょう。

・4号の育苗ポット

・通気性と保水性に優れた赤玉土か市販の挿し木用培養土

・切れ味の良いカッター

・割りばし

・水挿し用のコップ

 

頻繁に水やりができない人は、底面吸水用に育苗ポットよりも二回り程度大きな穴の開いていない入れ物を用意してください。また、成功率を高めたいなら植物の活力剤や発根促進剤も準備しましょう。

 

バラの挿し木の手順

バラの挿し木は、次のような手順で行います。

 

(1)枝を切り取る

まずは、植えているバラからその年に伸びてきた元気な枝を長めに切り取ります。挿し木には、枝の中央の茎の直径が5mm程度の部分を使います。長さ10cm程度にカットしたら、下部に付いている葉をカットしましょう。上には葉を2ヶ所、1ヶ所につき3枚~4枚だけ残してください。

 

葉の処理が終わったら、水を吸いやすいように下の切り口を斜めにカットするかV字にそぎます。切り口がギザギザになると発根しにくいので、勢い良くカットしてください。

 

(2)水挿しと水揚げ

カットした挿し穂を水が入ったコップに入れて水挿しをします。このときに活力剤を入れておくと、成功率が高まります。1時間~2時間程度経ったら水揚げをしましょう。1ヶ月程度水に挿したまま発根させても問題ありません。

 

(3)土挿し

水揚げが終わったら、いよいよ挿し穂を土に植え付けます。初めに鉢へ赤玉土や培養土を入れ、下から水が流れるほどたっぷりと水をかけましょう。

 

土に水を含ませたら、割り箸を挿してバラを植えるための穴を開けます。その後、下から半分程度が埋まるように穴へそっと挿し穂を入れましょう。なるべく挿し穂の切り口に発根促進剤を塗っておくことをおすすめします。

 

最後に霧吹きでたっぷりと水やりをしたらOKです。

 

バラの挿し木の管理方法|鉢上げや植え替えの方法は?

バラを挿し木したら、きれいな花を咲かせるまで丁寧に管理しましょう。バラの挿し木苗の管理のやり方を解説します。

置き場所

挿し木したバラは、明るい日陰に置きます。風通しが良く、一日中日に当たったり、雨水がかかったりしない場所が栽培に適しています。緑挿しの場合は、ベランダや玄関、家の軒下などに置きましょう。温度管理が必要な休眠挿しなら、簡易温室もしくは24時間暖房を効かせた室内がおすすめです。

 

水やり

バラの挿し穂にとって、乾燥は大敵です。水切れに注意し、なるべく毎日水やりを行いましょう。水を与える際は、挿し穂を揺らさないように気を付けてください。

 

頻繁に水やりができないなら、水を張った大きな入れ物にバラを植えた育苗ポットを入れる底面吸水の方法がおすすめです。底面吸水の場合は、気温が高い日に水温が上がりすぎないように水を取り換えましょう。この際も挿し穂を傷つけないように、育苗ポットを優しく持ち上げてください。

 

鉢上げ

30日程度経つと挿し穂から少しずつ根が出始めます。挿し木をしてから40日程度が経ったら苗を持ちあげ、根が張っているか確認しましょう。根が張っていたら、鉢上げをして育苗土に移し替えます。

 

スコップなどを使い周りの土を柔らかくしてから、根を傷つけないように優しく苗を取り出し、一回り大きな鉢へ植え替えます。鉢には、赤玉土に腐葉土か培養土を加えた土を入れておきましょう。

 

苗を土に入れたらすぐに水やりをして、そのあとは買ったバラの苗と同じように育てます。1年経ったら、苗の成長に合わせてさらに大きい鉢へ植え替えてください。

 

なお、植え付けた年のまだ小さい苗に花を咲かせると株に負担がかかります。そのため、最初はつぼみの段階で花を取りましょう。5年ほど経過すると、親株と引けを取らない立派なバラになります。

 

まとめ

バラの挿し木は、やり方さえ知っていると初心者でも無理なくチャレンジできます。もし失敗しても次のシーズンに再チャレンジできるので、大切な苗がある場合は挿し木に挑戦してみてはいかがでしょうか。ぜひ今回の方法を参考にして、自宅にきれいなバラの花を増やしてください。