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師走の意味と由来って何?

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12月になると「今年もあと1ヶ月か~」なんて思ったのもつかの間、あっという間に年を越してしまうなんてことが何度かありました。

「12月は師走だから、ぼ~っとしているとあっという間に過ぎちゃうよ!」なんて言われたこともありましたが、なぜ12月を師走と呼ぶのでしょうか?

今回は「師走の意味や由来」について調べてみました。

12月が師走と呼ばれる意味

世の中のほとんどの方が「師走」という言葉は知っていても、それが12月を指す言葉という事を知っているだけで、意味や由来まで気にしたことはないでしょう。

かく言う私も、そのうちの一人です。

師走は、あなたもご存じの通り12月を指す和風月名ですが、もともとは師走がメインで12月がおまけみたいなものでした。

日本で現在の暦が使われるようになったのが1873年からで、それ以前には月の満ち欠けで日数を数える太陰暦(旧暦)と呼ばれるものが使われていたのです。

その太陰暦では、現在の和風月名が月を指す呼称だったのですが、今の暦に代わってからも別称、異名として取り入れられています。

師走の由来、いくつご存知ですか?

師走の由来には、諸説あると言われていますが、今回はなかでも有名な3つご紹介します。

師走の由来①12月はいろんな人が忙しいから説

これは、私が小学生の頃に先生から聞いた話ですが、12月は成績をつけたり大掃除したり、先生たちが馬車馬のように忙しく走り回るから師走というとのことで「教師が走るほど忙しい」という説です。

また、師走の師は教師ではなくお坊さんを指すという説もありました。

新年になると、初詣や合格祈願など寺社仏閣へ赴くことも増えるので、そこで働く方たちが忙しくなるのは1月なのでは?と思うかもしれません。

ですが、12月は大掃除や檀家へのあいさつまわりなど私たちの知らないところで、お坊さんたちは大忙しなので「僧侶(師)が走るほど忙しい」という説もあります。

他にも、御師(おんし・おし)と呼ばれるお寺で中居さんのような客人のお世話をする人たちが、12月は忙しいからという説もありました。

たしかに12月になるとどこも忙しくなったり、どこからくるのか人通りも多くなり、師じゃなくても、走るように忙しい日々を過ごしてしまいますね。

師走の由来②終わりを指している

季節が終わるという意味を持つ「四極(しはつ)」や、年が終わるを意味する「年果つ(としはつ)」や「為果つ(しはつ)」などがあり、これらはすべて終わりを指しています。

確かに12月は1年を締めくくる月なので、終わりを意味するのも納得できますね。

師走の由来③当て字だった

平安時代にはすでに「しはす」という言葉が使われており、色葉字類抄(いろはじるいしょう)というものに載っています。

そこの注釈に「師走」が当てられたので、それ以降「師走」と書かれるようになったという説もありました。

日本人は当て字が得意なので、この説も有力候補の一つですね。

師走から12月へ変えたのは日本政府のお金事情のせいだった!?

1873年に太陰暦から現在使われている太陽暦へと、暦が替えられたのですがじつは日本政府のお金事情が絡んでいたのはご存じでしょうか?

以前使われていた太陰暦は、月の満ち欠けをひと月として「新月の日が1日」というように数えていました。

しかし、月の満ち欠けは毎月一定ではないため3年に1度日数調整のために、閏月と呼ばれる13か月がある年が来ます。

ちょうど1872年も閏月のある年だったのですが、このころ月給制を取り入れ始めていた日本は、財布のひもの堅い日本政府の「13回も給料払ったら日本は破産しちゃう!!」という偏った考えにより、無理やりに暦を変えてしまったのです。

コロナ対策の給付金のようにお金が出ていく法案はグダグダと無駄な討論で先延ばしにするのに、お金を抱えこむほうはあっという間に決めてしまいます。

この時も暦を変えると発表を出したのは、実行される1か月ほど前だったそうです。

しかも、1872年の12月は2日までしかなく、給料は1873年の1月分と一緒だったためこの年は11か月分しか給料がでていないという、日本の裏の顔が見えた年となりました。

このことを知って、日本は今も昔も変わらないんだなと悲しくなりました。

まとめ

師が走り回るほど忙しいから「師走」と言われてきましたが、実際に走り回るほど忙しいのでしょうか?

仕事をしている私としては、毎日が忙しく、12月だけが特段忙しいと感じることはなく、むしろ毎日あっという間に過ぎてしまい、気を抜くとすぐに年を取っています。

人によっては、やはり師走はとくに忙しいという方もいれば、私のように毎日が忙しいから変わらないという方もいますよね。

以前は読んで字のごとくと思っていましたが、改めて意味や由来を調べていくとそうでもないのでは!?と思ってしまうこともあります。

あなたの中の師走は、どんな意味をもっているのか、走るのを一休みして考えてみてはいかがでしょうか?