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冬至にかぼちゃを食べる由来や意味は?

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冬至には、毎年かぼちゃを食べている人が多いでと思います。しかし、かぼちゃを食べる意味や由来については知らない人もいるかもしれません。そこで今回は、冬至にかぼちゃを食べる意味や由来、かぼちゃと一緒に食べると良いとされている食べ物などをご紹介しますので、よろしくお願いいたします。。

冬至にかぼちゃを食べる意味や由来は?

かぼちゃは1500年代に日本に持ち込まれ、江戸時代から食べられるようになりました。そして、江戸時代の中期になると冬至にかぼちゃを食べる風習が根付いたと言われています。

そもそも冬至とは?

かぼちゃを食べる理由を考える前に、まずは冬至についてチェックしておきましょう。冬至とは、一年で最も昼間が短くなる日で、この日を境に明るい時間が長くなります。そのため、昔は冬至が一年の始まりだと考えられていました。

一陽来復って?

昔の中国では、冬至は「陰」が極まって再び「陽」に向かっていくことを意味する「一陽来復(いちようらいふく)」と言われていました。冬至を迎えると太陽がよみがえると考えられていて、日本でも太陽の復活を祝福していました。

冬至の日付はいつ?

冬至の日付は毎年、少しずつ違います。なお、2019年は12月22日、2020年は12月21日、2021年は12月22日です。

夏至とは?

冬至の反対である夏至は、一年で最も太陽が出ている時間の長くなる日です。冬至の日没が16時30分頃なのに対し、夏至の日没は19時頃です。

 

冬至には、全国的にかぼちゃを食べる風習がありますが、夏至には行事食はありません。ただし、地域によっては、夏至に特定の食べ物を食べることもあります。例えば、関西ではタコ、加香川ではうどんが食べられることが多いです。

冬至にかぼちゃを食べる由来は?

冬至にかぼちゃを食べる風習は2つのことに由来していると考えられています。

かぼちゃの保存可能期間が長いから

現在は、野菜の品種改良が進んだり、技術が発展したりしているので、一年を通しておいしいものを食べられます。また、世界各地から食べ物が輸入されているため、どの季節でも食糧があります。

 

しかし、昔の日本では秋野菜の収穫が終わる冬には、ほとんど緑黄色野菜を食べられませんでした。また、野生生物は冬に入ると冬眠するため、冬は食べ物不足が深刻でした。

 

そのような状況で役立ったのが、保存性の良いかぼちゃです。かぼちゃは夏に旬を迎える野菜ですが、そのまま保存すると冬至まで腐らないことが多かったので、寒い時期に栄養を摂取するために冬至に食べられるようになりました。

ただし、長期間保存できるかぼちゃも長く保管しすぎると、栄養価が低下します。そのため、栄養豊富なかぼちゃを食べられるのは冬至までと考えられていて「冬至かぼちゃに年を取らせるな」という言葉もあります。

 

「南瓜」という名前が冬至にふさわしい

かぼちゃは、別名「南瓜」と呼ばれています。「南瓜」という名前が「陰(北)」が極まり「陽(南)」に向かう冬至にぴったりだという理由から、冬至にかぼちゃを食べるようになったという意見もあります。

冬至にかぼちゃを食べる意味は?

冬至にかぼちゃを食べることには、2つの意味があります。

風邪を予防する

かぼちゃは、βカロテンやビタミン類などの栄養を豊富に含んだ緑黄色野菜です。芯から冷えて体調を崩しやすい冬至の時期に栄養価の高いかぼちゃを食べると、風邪を予防できたり、健康維持に繋がったりします。

幸運を呼び込む

お正月が終わってしばらくすると、春の七草を食べますが、実は冬にも七草があります。かぼちゃは冬の七草の一つで、幸運を呼び込むと考えられています。

※冬の七草

かぼちゃ(南瓜)、れんこん、ニンジン、銀杏、金柑、寒天、うんどん(うどん)

冬の七草には2つの「ん」が含まれていることから、食べれば運が倍になると考えられています。

冬至かぼちゃと一緒に食べると良いものやおすすめの料理は?

冬至には、かぼちゃと一緒に食べると良いとされているものがあります。ここからは、冬至にかぼちゃと一緒に食べたいものをご紹介します。

かぼちゃと一緒に食べるべきもの

冬至には、カボチャに加えて小豆やこんにゃくを食べることが多いです。

小豆

赤い小豆は、昔から魔除けや厄除けに良いと考えられています。また、昔のかぼちゃは現在流通しているかぼちゃの品種と比べて甘みが少なかったため、冬至にはかぼちゃに甘みを足すために小豆が使われていました。

小豆は食物繊維やビタミンB群、ポリフェノール、タンパク質などの栄養素を豊富に含んでいて、疲労回復などに役立ちます。

こんにゃく

こんにゃくは、食物繊維がたっぷりと含まれた食材です。そのため、冬至に食べると胃の中を掃除して体中の悪いものを出せると考えられています。

また、冬至が一年の始まりだと考えられていた時には、前年の汚れを落として新たな1年を迎えるという意味で、こんにゃくが食べられていました。

冬至に食べたいおすすめのかぼちゃ料理

冬至には、かぼちゃのいとこ煮やかぼちゃと小豆のお粥を食べるのが一般的です。

かぼちゃのいとこ煮

かぼちゃのいとこ煮は、主に北海道や東北地方などの寒い地域で冬至に食べられている料理です。かぼちゃに小豆やごぼう、芋、大根などを入れて味噌か醤油で味付けします。地域によって味付けや具材が違うのが、かぼちゃのいとこ煮の特徴です。

かぼちゃと小豆のお粥

かぼちゃと小豆のお粥は、寒い時期に体を温めてくれる食べ物です。冷えが気になる時に食べれば、健康維持に役立つでしょう。

冬至にはゆず湯も定番

冬至には、かぼちゃを食べるだけでなくゆず湯に入る人も多いです。

ゆず湯の由来は?

ゆず湯に入る風習は、「冬至」と「湯治」、「ゆず」と「融通(が効きますように)」の語呂合わせや願いに由来しています。

また、かぼちゃと違い、冬に旬を迎えるゆずは香りが強いため、邪気をよけたり、運を呼び込んだりする力も強いと言われています。

ゆず湯のやり方

ゆず湯のやり方は、主に3つです。

・ゆずをそのままお風呂に浮かべる

・手でゆずを潰しながら入浴する

・切ったゆずをネットに入れて入浴する

敏感肌の人は、ゆず湯に入ると体がピリピリとすることがあります。不安な人は、足湯などで様子を見たり、少しだけゆずを使ったりしてみてください。

まとめ

冬至にかぼちゃを食べる風習は、かぼちゃの保存性の保存性が高いことや「南瓜」という名前に由来しています。かぼちゃは冬になると、美味しくなるので、我が家では冬至に限らず食卓に上ることが多いです。熱々のおいしいかぼちゃをふーふーいいながら食べていると、幸せを感じてしまいます。