クリスマスが近くなるとスーパーやコンビニなどで、ブーツ型の入れ物にたくさんのお菓子が入ったものを目にするようになります。
小さい頃は「お菓子が一度にたくさん食べられる!」と喜んだものですが、今になって考えると、なぜブーツに入っているのか不思議ですよね。
今回は「クリスマスにお菓子がたくさん入ったブーツの由来」についてご紹介いたします。よろしくお願いします。
クリスマスにお菓子がたくさん入ったブーツの由来
始まりは戦後間もないころでした。
アメリカなど海外の文化が多く取り込まれていく中、クリスマスのお祝いも民衆の多くが取り入れるようになりました。
そんな中、滋賀県にある梱包用品を取扱う会社の社長の家庭でもクリスマスツリーを飾りつけ家族でパーティーをしています。
ふとクリスマスツリーに飾られた靴下の飾りに目が留まり「これにお菓子を入れてプレゼントしたらサンタからのプレゼントのようで、子どもは喜ぶのではないか?」と思い、試行錯誤を始めました。
まずは入れ物として靴下よりも、しっかりとしたブーツの形をした厚紙に銀紙を貼り付け豪華に少しでも豪華に見えるものを作ります。
そして、取引のあったお菓子メーカーへ自らの足で「これにお菓子を入れて売り出したらどうか?」と営業まわりをしました。
決算時期の在庫処分ができるとお菓子メーカーも喜び、みごと販売するまでに至ります。
見た目通り「クリスマスブーツ」と名付けられ店頭に並ぶのですが、その売り上げは店員だけでなく売り出そうと考えた社長ですら驚くほどでした。
というのも、戦後間もなくは貧富の差が今よりも大きくクリスマスケーキを買える家庭は数えられるほどで、多くの家庭ではクリスマスのお祝いすらできません。
そんな中にお手頃価格でクリスマスプレゼントのようにお菓子がたくさん入ったブーツが売り出されれば、大衆の心をつかむのは当たり前のことです。
こうして、クリスマスブーツはあっという間に日本中に広まりました。
今ではクリスマスにお菓子の詰まったブーツがあるのが当たり前になっていますよね。まさかこういう由来があったとはちょっと驚きです。
クリスマスにお菓子がたくさん入ったブーツは日本だけのモノ!?
日本で暮らしている方なら、クリスマスブーツの存在を知らない人はいないのではないでしょうか。
それほど、クリスマスの時期にはかならずと言っていいほどに、どこでも目にしますよね。
ですが、このクリスマスブーツは日本でしか人気が出なかったのはご存じでしたか?
日本で大人気のクリスマスブーツなので、世界的にも当たり前のものだと思っていましたが、じつは海外ではまったくと言っていいほど売れず、撃沈しました。
どうやら、日本で売れ行きが伸びたのには訳があったのです。
日本には、昔から贈り物を包んで渡すという風習があります。
風呂敷や熨斗(のし)、ご祝儀袋などがいい例ですね。
そんな風習も追い風となり、クリスマスブーツをそのままクリスマスプレゼントとしてあげることも増えていったのです。
いまどきのクリスマスブーツは自分で作る!?
最近は量り売りのものが増えてきましたが、クリスマスブーツの生みの親と言われている近商物産では、クリスマスブーツのブーツ部分のみの販売も始めました。
(http://www.kinsyou.co.jp/?mode=cate&cbid=1795709&csid=1&page=3)
つまり、自分だけのオリジナルクリスマスブーツが作れるという事です。
今までは決まったお菓子しか入っていなかったので「これじゃなくてあっちのお菓子がよかったな~」なんて思っていましたが、自分だけのオリジナルクリスマスブーツを作れるなんて、ほんとうに夢みたいですよね。
近商物産だけではなく、Amazonなどの通販サイトでもさまざまなクリスマスブーツが売り出されているので、今年のクリスマスはあなただけのオリジナルクリスマスブーツをプレゼントしてみてはいかがでしょうか?
相手の方が喜ぶ顔を想像しながらお菓子を選ぶ楽しみがありますよね。
捨てるにはもったいない!?クリスマスブーツのその後とは?
サイズやデザインなどさまざまなものが出回っているクリスマスブーツですが、お菓子を食べたらもう終わりと思っていませんか?
お菓子を食べ終わってからのクリスマスブーツのその後を少しご紹介します。
- クリスマスツリーの飾り
小さいクリスマスブーツなら、クリスマスツリーへ飾ってみてはいかがでしょう。
毎年ひとつずつ飾りが増えていくのもなんだか粋ですね。 - 小物入れとして使う
ある程度の大きさのものならペンやリモコンなどを入れて小物入れとして使ってみてはいかがでしょうか。 - お菓子を入れる
もともとお菓子が入っていたのですから、お菓子入れとして使うのもいいでしょう。
すてきなデザインのクリスマスブーツに出会えたら、翌年は中身だけ買ってオリジナルのクリスマスブーツを作るのもいいかもしれませんね。
まとめ
クリスマスブーツが戦後間もない頃からあったとは、ちょっと驚きました。
私が小さい時には、何が入っているのかワクワクドキドキしながらブーツの中を確認するのが楽しみでした。
時代とともに、形やデザインも変化して、今ではオリジナルのクリスマスブーツを作ることもできます。
中には、クリスマスブーツ自体を自分で作る人もいるので、時間のある方は試してみてはいかがでしょうか。
今年はコロナの影響もあり、まだまだ外出を控える方がたくさんいます。
ステイホームを有効利用して、オリジナルのクリスマスブーツで素敵なクリスマスを過ごしてみてはいかがでしょうか。