その他 PR

サイレンの由来を解説!ギリシャ神話の怪物や人魚が関係しているの?

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

「サイレン」という言葉を聞くと、消防車や救急車、パトカーから出る音や緊急時に鳴り響く大きな音を思い浮かべます。しかし、サイレンの正しい意味や語源、由来についてわからない人も多いのではないでしょうか。

 

今回は、サイレンの意味や由来を詳しく解説します。サイレンにまつわる人魚やサイレンの種類なども詳しく解説しているので、ぜひ最後まで読んでくださいね。よろしくお願いします。

 

サイレンの由来って?意味や語源もチェック!

普段、何気なく使う「サイレン」という言葉の由来について、詳しく知っている人はあまりいないかもしれません。ここでは、サイレンの語源や由来、正しい意味などを詳しく解説します。

 

サイレンの意味って?

サイレンは、小さな穴がたくさんある円盤を回転させて音を鳴らす装置や、それから出る大きい音を意味します。一般的に、警報や時報、信号を目的として鳴らされる音を「サイレン」と呼ぶことが多いです。

 

サイレンの語源は?

日本語のサイレンは、英語「siren」が由来の外来語です。sirenの語源は、ギリシャ神話に登場するseiren(セイレーン)の英語名「siren」です。

 

サイレンの由来「セイレーン」とは?

ギリシャ神話に出てくるセイレーンは、美しい歌声で船乗りを誘惑し、数々の船を難破させた海の魔物です。音で数々の人を苦しめたセイレーンが、危険を察知し、警戒するための音であるサイレンの由来になりました。

なお、怪物であるセイレーンは、のちに美化されて「音楽の守護者」となりました。そのため、英語のsirenは美声の歌手も意味しています。

サイレンの由来は人魚?

サイレンの由来であるセイレーンは、もともと半人半鳥です。しかし、「鳥の翼」を意味するギリシャ語の複数形が「魚のヒレ」と同じだったことなどが理由で、次第に人魚と言われるようになります。人気コーヒーチェーン スターバックスの印象的なロゴも、セイレーンが由来です。

 

サイレンは「サイレント」と関係がある?

サイレンという言葉を聞いたときに、「静かな」を意味する英単語「silent(サイレント)」を思い浮かべる人もいるかもしれません。サイレンとサイレントは、カタカナにすると一文字しか違わない一方、真逆のような意味を持つことに疑問を抱くこともあるでしょう。サイレンとサイレントは、由来や語源があるのでしょうか。

 

サイレンは、ギリシャ神話の魔物「セイレーン」が由来の言葉。一方、サイレントの語源はラテン語の「silens」です。「siren」のRと「silent」のLの聞き分けが苦手な日本人にとって発音は似ていますが、ふたつの言葉の由来には関係がありません。

 

日本の緊急車両のサイレンは何種類?

消防車や救急車、パトカーのサイレンと言えば、「ウーウー」や「ピーポー」を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、緊急車両のサイレンには、いくつかの種類があります。ここでは、緊急車両のサイレンの種類や意味をご説明します。

 

パトカーのサイレン

パトカーのサイレンは、「ウーウー」が基本。しかし、「ウー」の周期が4秒のタイプと8秒のタイプの2種類が存在します。4秒周期と8秒周期は、明確な使い分けがなく、状況によって選ばれています。ただし、より緊急度が高いときに4秒のサイレンが使われることが多いです。

なお、パトカーには、ボタンを押したりペダルを踏んだりしてサイレンを出す機能も備えられています。手動のサイレンは「ウッ」という短い音で、周囲の人に注意してもらいたいシーンで使われる傾向があります。

消防車のサイレン

消防車のサイレンは、緊急車両が走行していることを表す「ウーウー」と火事を意味する「カンカン」の2種類です。カンカンは、江戸時代に火消しが使用していた鐘の音が由来で使われるようになりました。

江戸時代には、無事に火事が収まった後、火消しが帰り道に鐘を鳴らす風習がありました。そのため、現在も鎮火後の消防車は「カンカン」というサイレンのみを鳴らして消防署へ帰ることがあります。

 

一方、火事以外の災害では火消しに由来する「カンカン」を使わず、「ウーウー」のサイレンだけを鳴らすことも多いです。

救急車のサイレン

救急車のサイレンは「ピーポー」と「ウーウー」ですが、音の大きさや高さによって4種類に分けられます。

 

一般的な「ピーポー」は、救急車が緊急走行をする際に義務付けられているサイレンです。夜間や住宅街の走行では、音が小さい「ピーポー」も使われます。

また、救急車は高音や低音の「ウーウー」というサイレンを鳴らすこともあります。これは、「ピーポー」に気づかない一般車両などに向けて使われるサイレンで、手動で音が出されます。

 

まとめ

サイレンは、ギリシャ神話に登場する「セイレーン」の名前が由来で生まれた言葉です。セイレーンは、魔物や半人半鳥、人魚などと言われています。

 

また、日本の緊急車両で使われている「ウーウー」や「ピーポー」といったサイレンは、いくつかの種類があります。サイレンが鳴ったら、種類を意識して音を聞き、緊急車両に道を譲ったり、安全な場所へ避難したりと適切な行動を取りましょう。