七五三を祝ってもらった方は多いと思います。10月下旬頃から、お子様を連れた親子連れを見かけることが多くなりませんか?
七五三は、古くから受け継がれている日本の伝統行事です。子供が3歳、5歳、7歳の年齢を迎えたときに成長をお祝いします。今回は「七五三」についてご紹介します。よろしくお願いします。
七五三の年齢は男女で異なる
七五三は、男の子と女の子ではお祝いする年齢が異なっています。男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳で七五三を行うことが一般的ですが、地域によってさまざまです。また、その後家庭のしきたりにもよります。また、七五三を行う年齢は「数え年」が慣例ですが、最近は満年齢で七五三を行う親ご産も多いようです。というのも、男の子場合、数えで3歳は実際は2歳なので長時間スーツや袴を着ることを親ごさんが心配するからです。2歳のお子さんですから無理もないですよね。
また、早生まれや子供の体調などによって満年齢で行うこともあるようです。
七五三の意味と由来
七五三の由来の一つに平安時代の頃から宮中で行われていた3つの儀式が基になっているといわれています。江戸時代以前の生後1年以内の乳児の死亡率が約15%と非常に高く、成人できる男女は約50%に満たなかったといわれています。そのため、節目に成長を祝い、子供の長寿と幸福を祈願したのです。「7歳までは神のうち(神の子)」として扱われ、7歳になって初めて一人前であると認められたそうです。
それぞれの年齢で見ていきましょう。
3歳:髪置の儀
昔は、子供は男女問わず3歳まで丸坊主にすることが習慣で、3歳になってようやく髪を伸ばし始めることが一般的でした。
そのため、3歳の七五三は髪を伸ばすための儀式だったのです。また、早死にする子供が多かった時代に、3歳まで生きられたことをお祝いするという意味もありました。
5歳:袴着の儀(別名着袴(ちゃっこ))
5歳から男女異なる衣服を身に着けるようになり、男の子は袴を着け始めます。もともと男女の風習だったようですが、江戸時代から、男の子だけの風習となったようです。現代の皇室でも、男児の儀式として数え5歳の時に「着袴(ちゃっこ)の儀」が行われています。
7歳:帯解の儀
付紐で着物を着ていた女児が7歳になると付紐のある着物でなく、大人用の着物に帯を締める着物に切り替えます。室町時代では男女ともに9歳で行われていたそうですが、江戸時代に女の子は、7歳で帯解の儀を行うようになりました。この日からは一人で帯を結べるようになり、一人前の人間として社会に認められるけじめの儀式とされていました。
このように、それぞれの年齢を迎えた際に行う儀式に、古くからの慣習に由来する意味があるため、男女で七五三をお祝いする年齢が異なるのです。
七五三は11月15日でないとだめなの?
七五三は昔から11月15日に行われていました。その日にお子様連れのご家族の姿を見かけたことがあると思います。
なぜ11/15なのかというと、諸説ある中の一つとして江戸時代に徳川綱吉公が七五三をお祝いしたのが11月15日だったということがあります。ほかには11/15は満月で収穫祭のお祝いが全国各地で行われていました。収穫と子供の成長を感謝し神様のご加護を祈ったとされています。
ただ、毎年11/15がそのご家族にとって都合のいい日ばかりではないですよね。そのため最近では10月~12月に七五三を行うのが一般的になっているようです。
まとめ
子供の死亡率が高かった時代から子供の成長を祝う行事であった七五三。男女で行う年齢が違うことや11月15日に行うことの意味や由来をご紹介しました。慣例では数え年手おないますが、最近は満年齢で行うことも一般的になっています。いつの時代もお子様の成長をお祝いする気持ちは変わりませんね。