赤い羽根、青い羽根、緑の羽根とは何?その違いを徹底解説!

毎年10月1日になると、街頭で「赤い羽根共同募金にお願いします」という声を聞くことがあります。

ボーイスカウトやガールスカウト、制服を着た生徒さんたちが募金を呼び掛けている姿を見かけることがありますよね。

 

赤い羽根は有名ですが、そのほかにも青い羽根、緑の羽根、黄色い羽根などあることをご存知でしょうか?

赤い羽根以外にどんな羽根のついた募金があるのか、また違いは何なのか、今回の記事で解説しますのでご覧いただければと思います。

羽根の色の違いは募金先の違い!

赤い羽根、青い羽根、緑の羽根・・・

皆さんが知っているだけでも羽根の色の種類はたくさんありますよね。

でもそれぞれの羽根の色にはどういう違いがあるか、ご存知でしょうか?

これは結論を言ってしまうと、「募金先の違い」です。

後ほど詳しく解説いたしますが、赤い羽根は「支援活動の助成」という形で使われ、青い羽根は「ボランティア救助員の活動支援」に使われています。

つまり、赤い羽根を通して募金した場合、青い羽根をとして募金した場合、緑の羽根を通して募金した場合、それぞれ使われ方が変わってくるわけです。

そのため、あなたが支援したいことに応じて、どの色の羽根に募金をすればいいのかが変わってくるんです。

これが羽根の色が異なる理由です。

羽根の色の種類は全部で7つ!

羽根の色の違いには募金先の違いがあると先ほど解説しましたが、そもそも羽根の色は全部で7種類あります。

7種類の羽根の色と募金先について書いていきますね

1赤い羽根

「募金」というと「赤い羽根共同募金」を思い浮かべる人も少なくないと思います。

「赤い羽根共同募金」は社会福祉事業法に基づいて行われる

民間の募金活動である「共同募金」の代名詞とも言えますね。

ポイント1:赤い羽根の特徴

赤い羽根は、募金をしてくれた皆様の身近な地域の福祉活動の応援など、身近な場所で募金のお金が役立たれているのが特徴です。

平成30年度では、年間176億円もの募金が集まりました。

ポイント2:募金の使い道

集まった募金は、各都道府県の委員会で配分を決めて、ホームページでも公表しています。

集まった募金の約7割は、募金をいただいた地域で使われ、残りの約3割は、皆さまの住んでいる市区町村を越えた広域的な課題を解決するための活動に、都道府県の範囲で使われています。

 

対象は「障がい者」「高齢者」「子ども」と、それぞれで、「障害者スポーツ」や「高齢者の配食サービス」、など、さまざまな支援活動がされています。

このような市民の地域福祉活動を対象として、全国で5万144件の援護を必要としている民間の団体や福祉施設に助成がされたそうです。

 

年次報告書に記載された、具体的な活動の事例としては、

●産後うつ、孤立などを防ぐ子育て支援(群馬県 キッズバレイ)

●子ども食堂支援(福島県 あだたら青い空)

●盲ろう者のための生活訓練事業(千葉県 NPO法人千葉盲ろう者友の会)

●DV被害女性支援者の養成講座を開催(秋田県 びーらぶ秋田)

●子どもたちと高齢者に交流の場を提供(宮崎県 NPO法人手仕事舎そうあい)

などがあります。https://www.akaihane.or.jp/wp/wp-content/uploads/2018-19AnnualReport.pdf

 

その他にも、地域の一人暮らしの高齢者が集まる場を作ったり、地域の障がい者が働ける施設を運営したり、子どもたちが安心安全に地域で暮らす環境を整えたり、高齢者や子どもなど「地域福祉活動」への助成に主に募金は使われています。

ポイント3:災害義援金活動もある

また、被災された方への見舞金となる「災害義援金」の募集・配分や災害ボランティア活動等を支援するための「災害等準備金」の積み立て・助成など、大規模な自然災害に際しても、支援活動も実施しているそうです。

募金がいろいろなことに使われていて、ちょっとびっくりしました。本当に身近な場所に寄付が使われているんだな、と感じました。

赤い羽根共同募金(https://www.akaihane.or.jp/kifu/

ポイント4:領収書の発行も可能

街頭で募金を募っている方の募金箱に寄付すると、赤い羽根を胸に付けてくれますよね。

じゃあ、領収書は渡されるのかしら?と思う方もいらっしゃると思います。

銀行振込、コンビニ払い、郵便振替など、払い込み用紙を使用する払い方では、払い込み用紙が領収書の代わりになるそうです。

ネットで寄付する場合は、募金が到着した日よりおよそ2か月後に領収書が発行されるそうです。

その他の寄付の方法では領収書を受け取れるか確認できませんでした。

ポイント5:税制上の優遇もある

赤い羽根募金に寄付すると、個人の場合、「寄附金控除」、所得税の「所得控除」または「税額控除」が受けられます。

さらに、住んでいる都道府県の共同募金会に寄付した場合は、住民税の税額控除の対象になるそうです。これは知っておくと便利ですね。

シンボルマークである「赤い羽根」はニワトリの羽根を赤く染めたものです。

(ちなみにほかの羽運動の羽もニワトリの羽です。)

 

当初は、ブリキのバッジだったそうですが、コストが高く大量に配るには適さなかったため、当時、アメリカの共同募金会で水鳥の羽根を赤く染めて使用されていたのを参考に、昭和23年にブリキのバッジから「赤い羽根」へと変更されたそうです。

また「赤い羽根」は商標登録もされています。

2青い羽根

ポイント1:青い羽根の特徴

青い羽根は「全国52,000人のボランティア救助員の活動を支える」という特徴があります。

「青い羽根募金」とは、海難救助活動をする民間ボランティア救助員のための募金です。社団法人日本水難救済会が、昭和25(1950)年に「青い羽根募金」として発足させ現在に至っています。

ポイント2:活動の主体はボランティア救助員

海で遭難した場合、海上保安庁(118番)が担当します。日本水難救助会のボランティア救助員も一緒に救助を担当します。海上保安庁は海上での捜索に当たる国の機関なので、基本費用は発生しません。

 

海難救助は天候で荒れた海などの厳しい条件下で行われるため、効果的かつ安全な救助活動を行えるための訓練や、ライフジャケット、ロープなどの救助資器材の整備も必要となります。

また、救助艇を出すための燃料や救急セット、AEDなども必要となります。

救助はボランティアで行っているので、これらに必要な資金は、全国的な募金活動等によって集められているんですね。

ポイント3:税制上の優遇がある

毎年7月1日から8月31日までの2か月「青い羽根募金強調運動期間」として、全国40の地方水難救済会と連携して全国的な募金活動を展開していて、平成28年度の募金額は約89,700,000円でした。

また、個人で寄附した場合には、「所得控除」又は「税額控除」のいずれかの方式を選択し、寄附金控除を受けることができますよ。

青い羽根募金(https://www.mrj.or.jp/donation/method.html

ポイント4:青い羽根グッズがある

赤い羽根募金と同じように青い羽根がもらえるのかと思ったら、募金された方で希望する方にはグッズが後日郵送されるそうです。500円以上の募金をされた方には、青い羽根バッジ又はマスコットバッジが、また、1,000円以上の募金をされた方には、マスコットキーホルダーだそうです。

青い羽根グッズを希望しない方には特に何もないようです。

日本水難救助会のホームページに載っていますが、可愛いですよ。

https://www.mrj.or.jp/donation/method.html

 

海の事故の約6割が海水浴、釣り、クルージング、ダイビングなどのマリンレジャーだそうです。

もし、海で何かあったときには献身的に救助活動に励むボランティア救助員の方々へ感謝しつつ、募金が集まってほしいと思います。

3緑の羽根

平成7年「緑の募金」と改められた「緑の羽根募金」は植林活動を支援するのが特徴です。

「緑の羽根募金」は、第二次世界大戦によって荒廃した国土に緑を復活させる目的で、国土緑化運動ポスターの原画と標語の募集がはじまった昭和25年から行われております。

募金期間は1月15日~5月31日 および9月1日~10月31日となっています。身の回りの緑化や緑化意識の向上に大きな役割を果たしてきました。

平成7年には、緑の羽根募金運動の基盤強化と活動内容の多様化を図る目的で、「緑の募金による森林整備等の推進に関する法律」に基づく「緑の募金」として、全国で募金運動が行われています。

具体的な活動例としては、植樹、間伐、東日本大震災、熊本地震などの復興支援や、子供たちへの森林との関わりを理解してもらう、森林環境教育などがあります。私が小学校の時に、林間学校がありましたが、それも今思えば森林環境教育だったのかもしれません。自然に親しむという感じでしたから。

緑の羽根も所得税の優遇措置があります。

税額控除方式か所得控除方式の2方式のうち、有利な方式を選択できます。

4黄色い羽根

「黄色い羽根」と言われるものは、「腎臓移植」、「交通安全」、「社会を明るくする運動」、の3つあります。

ただ、「交通安全」と「社会を明るくする運動」は募金活動を行っていません。

「腎臓移植」だけが黄色い羽根募金として募金活動を行っていますので、今回は「腎臓移植」についてのみ解説いたしますね。

 

黄色い羽根募金は、「臓器移植」に関する理解と関心を深めてもらうための運動で、「臓器移植」の推進を目的としているのが特徴です。

 

「腎臓移植」は石川県の患者団体である腎友会がはじめたもので臓器移植の普及を呼び掛けて全国展開された募金運動です。

 

臓器移植法が施行された平成9年(1997年)頃からはじまり、「NPO法人日本黄色い羽根協会」の事業として全国的に広間しましたが、平成28年(2016年)この協会が解散したため「黄色い羽根・石川」として石川腎友会(http://www.jinyukai.gr.jp)が引き継ぎました。

 

臓器不全に苦しむ患者に、移植医療と人工臓器医療の発展、啓発、普及に関する事業を行い、患者の自立と社会復帰に寄与することを目的としています。

 

9月1日から11月30日を 募金強化月間としています。

こちらの活動は、医療機関などで、「黄色い羽根募金」の募金箱が設置されているようです。

集められた募金は、臓器移植の普及広報活動、臓器移植希望者の日本臓器移植ネットワーク登録料・検査費用の助成などに使用されているそうです。

募金をしたら黄色い羽根はもらえるのかな?と思って調べてみましたがわかりませんでした。また、募金額は石川県と静岡県はホームページに記載されていましたが、はっきりした額はわかりませんでした。

5水色の羽根

「水色の羽根」は、昭和44年に漁船海難遺児育英会が始め、漁船海難遺児育英資金として活用されています。(http://www.ikueikai.jf-net.ne.jp/ikuei/ikuei03.html

漁業従事中、海難などの事故で死亡・行方不明になった方々の遺児の学資・奨学金などの育英資金に当てられます。

設立当初はせめて給食費程度でも、ということでしたが、現在は幼児から大学生まで、月額12,000円から50,000円までの学費給与事業が行われています。

教育にはお金がかかってしまうので、援助してもらえると助かりますよね。

また、募金をしてくださった方は水色の羽根をいただけるそうですが、羽根を付けている方をぜひ見かけたいです。

6黒い羽根

昭和34年から昭和35年にかけて行われた、炭鉱不況による炭鉱失業者に救済の手を差し伸べる助け合い運動が「黒い羽根運動」です。

福岡県で始まりましたが、北海道などの各炭鉱地区でも共通の問題であったので、

全国各地で募金及び衣類や食料、学用品など救援物資を送る支援運動が行われました。

石炭が「黒いダイヤ」と言われたことにちなんで、黒い羽根になったそうです。

7白い羽根

「白い羽根募金」は日本赤十字社が昭和25年から8年間だけ行った募金活動です。

日赤は一貫して、会費や寄付で運営されてきましたが、第二次大戦後、財政状況が苦しくなると、街頭で寄付活動を開始しました。

昭和23~24年は、共同募金会と合同で募金活動を行ったが、昭和25年からは日赤単独で事業資金を募集することにしました。

街頭募金の寄付済の証としてブリキの赤十字マークをつけた白い羽根を使用することになったと言われています。

羽根の色の違いについてまとめ

羽根の色の違い、その数、それぞれの羽根の役割を解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

赤い羽根しか知らなかった私にとっては、「こんなに色のついた羽根の募金があるの?!」という感じでした。

また、その募金の役割を知れば知るほど私たちの生活に関係していることを知ることができますね。

普段何気なく過ごしていることも、たくさんの人の援助があってこそ成り立っていることを感じられますよね。

あなたの支援したことに応じて自分がどの色の羽根に募金を知ればいいのか理解できたのであれば幸いです。

支援の輪を通してより良い未来をみんなで作っていければいいですね。