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天狗って一体何者なの?神様や妖怪、修行僧とも言われるけど 正体や各地の伝説をご紹介します!

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赤い顔や高い鼻、大きな翼が特徴の天狗は、日本で広く知られている存在。妖怪と言われている一方で、神様や修行僧と言われることも珍しくありません。

 

そんな天狗は一体何者なのでしょうか。この記事では、天狗の正体についてわかりやすく解説します。伝説もご紹介しますのでよろしくお願いします。

天狗の正体|修行僧や神様、妖怪って本当?

天狗は古くから日本で知られている生き物です。しかし、天狗の正体に関しては、神様や修行僧など様々な説があります。天狗とはどんなものなのでしょうか。

 

天狗ってなに?

妖怪や神様とされる天狗は、真っ赤な顔や高い鼻を持つ伝説上の生き物です。ほとんどが山にいると言われており、背中にある翼で自由に飛び回っていると言われています。

 

天狗は、葉のようなうちわを持っていて、それを使って分身や変身をします。また、雨を降らせたり、火や風を起こしたりすることもあるようです。さらに、妖怪や魔物を退治する神通力も持つと考えられています。

 

天狗の種類

天狗は大きく3種類に分けられます。

 

■大天狗

一般的にイメージされる天狗で、神通力が強いと言われています。仏僧や修験者が亡くなった後に大天狗になるという説もあります。

 

■烏天狗

鼻は高くない一方で、鳥のようなくちばしを持っています。剣術や神通力に長けており、幼少期の源義経を指導したとされています。

■木の葉天狗

鳥のように大きいくちばしがあります。江戸時代の随筆や怪談によく登場します。

 

■女天狗

髪が長く美しく化粧をした女性の天狗です。背中には大きい羽根があったようです。

 

■川天狗

一般的な天狗とは違い、川に住んでいました。東京都の奥多摩や埼玉県の秩父地方、神奈川県の相模原市などの川にいたという伝説があります。

 

天狗の正体とは?

天狗の正体に関しては、神や妖怪、修行僧などいろいろな意見があります。

 

■修行僧

多くの天狗が生息すると言われている山は、昔から修行の場でした。山伏の衣装を着て山で修行をしていた人が、天狗に間違われたと考えられています。

なお、山で修行すると霊力や邪気を払う力が身に付くとされていました。これが天狗の持つ神通力と言われています。

■外国人

室町時代ごろには、外国人が遭難して日本に流れ着くことがありました。大柄で鼻が高い外国人に初めて会った人が、天狗と勘違いしたという意見も存在します。

 

■自然現象を起こす妖怪

天狗と関わりの深い山は、急な天候の変化や火災が起こりやすい場所です。昔の人々にとって理解できない現象が起こると、妖怪の存在が疑われ、天狗の言い伝えが誕生したと言われています。

 

天狗がうちわで火や風、雨を起こすと言われている点でも、自然現象と結びついています。

 

■日本神話に登場する神

天狗は、日本神話に登場する神「猿田彦」と同一だという説も存在します。猿田彦は身長が高く鼻が長いことから、天狗が神として考えられるようになりました。

 

天狗にまつわる伝説

天狗に関係する伝説は、日本各地で語り継がれています。ここでは、天狗にまつわる有名な伝説をご紹介します。

 

幼い源義経に剣術を教えた

源義経は牛若丸と呼ばれていた幼少期、鞍馬寺で山伏姿の男性に会いました。そして、その男性は源義経に自分の正体を天狗と明かします。源義経は父である源義朝の仇を討つため、天狗から剣術を教わります。その結果、剣術に長け平家を滅ぼすという結果を残しました。

 

茨城県に住んでいた

昔、茨城県にある愛宕山には5人の天狗が住んでいました。天狗は次第に13人に増え、「十三天狗」と呼ばれます。

 

天狗たちは、神通力を使って病人を治したり、天気を予知したりして、人々に幸福をもたらしたとされています。

 

高尾山に存在していた

天狗は、東京都の高尾山にも存在していたと言われています。高尾山では、足腰の弱い人のために天狗が神通力で参道を作ったという伝説があります。

(高尾山登山道)

また、高尾山にいた木こりが音を聞き、周辺を確認したところ何もなかったことからも、本当に天狗がいるのではないかという意見が出ました。ただし、高尾山は山伏の修行の場として有名なので、天狗と疑われたものの正体は修行僧ではないかという説も存在します。

 

江戸時代に天狗隠しがあった

江戸時代、突然子供が行方不明になる事件が続きました。犯人がわからなかったことから天狗の仕業と考えられ、「天狗隠し」や「天狗さらい」と言われていたようです。

 

この事件で行方不明になった子供は、最終的に元の場所に戻ってきました。子供に何があったのか尋ねると、天狗と一緒に空を飛び回って名所を回っていたり、天狗から知識や術を教わったりしたと話したそうです。

 

まとめ

天狗は、妖怪や神様と言われている伝説上の生き物です。その正体については様々な説がありますが、山伏の衣装を着た修行僧や日本神話に出てくる神などと考えられています。

 

また、天狗は恐れられていた一方で、神通力を通して人々を助けていたという伝説も存在します。昔の人が信じた天狗の正体を今確認することは難しいですが、各地に残る伝説などを通して天狗の存在を感じてみてはいかがでしょうか。