日本でのクリスマスケーキっていつから?その歴史とは?

可愛い見た目と癒される甘さで、人々に幸せを運んでくれるクリスマスケーキ
クリスマスはもともと、古代ヨーロッパの冬のお祭りとキリスト教が結びつき、現在の形になったと言われていますが、なぜ宗教色の弱い日本でケーキを食べるようになったのでしょうか?
それは、クリスマスケーキにはとても興味深い歴史があるからです。
そこで今回は、クリスマスケーキにまつわる歴史を紹介しつつ、世界のケーキ事情やケーキを食べるタイミングなどについてご紹介します。

 

クリスマスケーキの歴史って?

イエスキリストの誕生を祝うために作られたバースデーケーキが変化したものが、クリスマスケーキです。
いつからクリスマスケーキは存在したのか、という正確な歴史はわかっていませんが、約700年前のドイツでは司教にクリスマスケーキを贈ったという記録が残っており、少なくともクリスマスケーキには約700年の歴史があることが判明しています。

日本のクリスマスケーキの歴史は明治43年から!

日本では、明治43年の横浜からクリスマスケーキの歴史が始まります。今ではすっかり老舗ですが、当時は創業したてだった洋菓子店、不二家が「季節限定の新商品」としてクリスマスケーキを発売したのです。
日本初のクリスマスケーキは砂糖のシロップでコーティングされたドライフルーツと洋酒のケーキでした。販売当初、ケーキはとても高価な食べ物だったため、裕福層しか口にできませんでしたが、お客さんからは大好評だったそうです。
以降、不二家は毎年クリスマスの時期になるとケーキを販売し、世間にクリスマス文化を浸透させていきます。

 

冷蔵庫の普及でクリームにも変化が

戦後、家庭用冷蔵庫が登場したことでクリスマスケーキの普及は加速しました。また、冷蔵庫が登場したことで、クリスマスケーキ自体にも変化が起こります。ケーキのクリームがバタークリームから、生クリームへと変化したのです。
それまでは、常温保存できるバタークリームで作られたケーキが主流でしたが、冷蔵庫が普及したことで保存が難しいとされていた生クリームケーキが家庭で楽しめるようになったことが理由でした。
バタークリームよりもさっぱりとした甘さの生クリームが世間に大ヒットし、さらにクリスマスケーキ文化を促進させるきっかけとなります。

 

「いちごのクリスマスケーキ」の歴史を持つのは日本だ

いちごのケーキといえばクリスマスの代表的存在といえますが、これは日本独自のスタイルです。不二家の創設者である藤井林右衛門がケーキ作りの修行で渡米し、現地で食べたスコーンをきっかけに、いちごと生クリームのスポンジケーキを作りました。
また、同時期にいちごのハウス栽培が開始され、クリスマスシーズンにもいちごが使えるようになったことで「いちごのケーキ=クリスマスケーキ」という形が完成します。

 

いちごのクリスマスケーキが人気な理由

日本でいちごのケーキが絶大な人気を誇る理由は、

  • 紅白カラーだから
  • サンタクロースのイメージに近いから

です。日本では昔から祝い事の席には紅白幕を用いるなど、いちごの赤色と、生クリームの白色は日本人が好きな色の組み合わせです。赤と白のケーキを見て「縁起が悪い」と感じる人が少ないため、日本では人気が高いと考えられています。
また、生クリームといちごの組み合わせは、雪とサンタクロースを簡単に連想させ、「いちごのケーキはクリスマスに食べるもの」と日本人の心に認識づいたことも理由です。

 

海外のクリスマスケーキとは?

日本ではいちごのクリスマスケーキが広く親しまれていますが、海外ではどんな様子なのか興味はありませんか?ということで、ここからは海外の有名なクリスマススイーツをご紹介します。

 

フランスのクリスマスケーキ ブッシュドノエル

「クリスマスの薪」という意味のブッシュドノエルは、ロールケーキの上にチョコやマロンのクリームが施され、近年日本でも大人気です。
薪を模した理由は諸説ありますが、イエスキリストが誕生した際、薪をくべて部屋を暖めたことに由来するという説が有力だといわれています。

ドイツのクリスマスケーキ シュトーレン

古くからドイツで愛されているシュトーレンは、ドライフルーツやナッツを練りこんだ生地に砂糖をまぶしたパンのような食べ物です。
シュトーレンはクリスマス当日に食べるのではなく、約一ヶ月から用意し当日になるのを待ちながら少しずつ食べます。

イギリスのクリスマスケーキ クリスマスプディング

たっぷりのドライフルーツを使用して作られるクリスマスプディングは、遊び心たっぷりなスイーツです。
プディングを作る際は生地に硬貨や指輪などを入れて作ります。そしてクリスマス当日に自分のプディングから何が出てくるのかを家族と楽しむそうです。

アメリカのクリスマスケーキは?

アメリカではクリスマスケーキではなく、パイやクッキーを食べます。特にツリーや雪だるまを模した季節限定のクッキーは毎年大人気です。
また、クリスマスシーズンには「ジンジャーブレッドハウス」と呼ばれるお菓子の家が作れるキットが販売され、子供たちのお楽しみになっています。

 

クリスマスケーキはいつ食べる?

ここまで読んでくださった方のなかには、「クリスマスケーキっていつ食べるのが正解なの?」と疑問に思ったことがある人もいるのではないでしょうか?
結論を言うと、クリスマス当日を意識するなら12月24日の夜から25日の夜までにケーキを食べるのが正解です。
これはイエスキリストの誕生を祝い始めた当初はユダヤ歴を使っていたことが理由ですが、現代においてクリスマスケーキを食べる日付に明確な決まりはありません。海外でもクリスマススイーツは「クリスマスシーズンに食べる、季節もののお菓子」という位置づけになっています。
日付に捕らわれず、家族や友人が集まりやすい日に楽しく食べるのが一番の正解といえるでしょう。

 

まとめ

年に一度のクリスマスですが、華を添えるケーキの歴史はあまり知られていません。
日本では不二家の働きかけによって、クリスマスケーキが世に広まりました。今から100年以上も昔のことです。販売当初はいちごも生クリームも乗っていませんでしたが、庶民の生活スタイルに合わせてケーキも変貌を遂げ、現在の姿があります。

私が小さいころのクリスマスのケーキは、父の取引先の会社のバタークリームでした。生クリームのケーキが登場する前のことです。それでも嬉しくて、ケーキの上に乗っていた、ろうそくのサンタにかぶりついて笑われたことを思い出します。

また、弟が12月26日生まれなので、翌日ケーキを買いに行くとどこのお店も売っていなかったことも懐かしく思い出しました。1年中ケーキのある現在では、想像もつかないことだと思うかもしれませんね。今年もクリスマスが近づいてきます。今年はどんなクリスマスケーキでクリスマスを過ごしますか?