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日本のクリスマスにはなぜチキンを食べるの?

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クリスマスといえば、豪華な料理やおいしいケーキを食べたり、サンタさんがプレゼントを持ってきてくれるのを待ったりと、楽しいことがたくさんあります。

小さい頃は、毎日クリスマスだったらいいのにと何度思ったことでしょう。

 

以前、友人と食事をした際に「なんでクリスマスにはチキンを食べるんだろう?」と言われました。友人は毎年クリスマスにはチキンとケーキを用意するようで、チキンの予約はタイミングを逃すと売り切れてしまい、当日長い行列に並ばなくてはいけないと言ってました。

そういえば、私は小さい時から、クリスマスにはチキンを食べる事が当たり前に思っているのですが、この友人のように、いったいいつからクリスマスにチキンを食べるようになったのか?と感じたことはありませんか?

 

クリスマスにチキンをなぜ食べるようになったのか、詳しく紹介していきますので、よろしくお願いします。

 

クリスマスにチキンを食べるのはなぜ?

クリスマスの食卓にチキンが並ぶことに対し、異を唱えるという方は少ないはずです。

私も小さいころから、クリスマスの食卓には当たり前のようにチキンが並んでいましたが、なぜクリスマスにチキンを食べるのでしょうか?

 

調べていくと、どうやらクリスマスにチキンを食べるようになったのには、大人の事情があったようです。

 

あなたも一生のうちで1度は、テレビCMや看板広告など、なにかしらの宣伝を目にしたことがあると思いますが、その情報操作によってさまざまなことが民衆の当たり前になっていきました。

 

有名なところで言えば、真っ赤な服を着て真っ白いひげを生やしたおじいさんがサンタさんだとか、バレンタインにはチョコレートを渡す風習やダイヤモンドのついた指輪を結婚指輪として渡すといったことなどがあります。

 

そして、クリスマスにチキンを食べるようになったのもこの影響が大きかったようです。

あなたは、クリスマスのチキンはどこで買うかと聞かれたらなんと答えますか?

スーパーやデパ地下、最近ではコンビニでもクリスマスのチキンを売り出すようになりましたが、おそらく多くの方が「ケンタッキー・フライド・チキン」と答えるのではないでしょうか?

 

じつは、クリスマスにチキンを食べると宣伝して広めたのが「ケンタッキー・フライド・チキン」だったのです。

 

日本のケンタッキー・フライド・チキンは1970年の大阪万博で、実験店舗として出店され、さらに同年の11月に改めて出店されました。

そして、ある年のクリスマスに「サンタの格好でデリバリーしてほしい」との要望があったそうでそれを期にケンタッキー・フライド・チキンのクリスマス宣伝戦略が、日本の「クリスマス=チキン」というイメージを定着させたのです。

いつからクリスマスにチキンを食べるようになったの?

日本に「クリスマス=チキン」というのを定着させたのは、ケンタッキー・フライド・チキンの宣伝効果だったわけですが、いったいいつからクリスマスにチキンを食べるようになったのでしょうか?

 

そもそもクリスマスが日本に伝わったのは、キリスト教の宣教師がきてからなのですが、ご存じの通りキリスト教は邪神とされていた時代ですから、今ほど国中にクリスマス文化自体、広まることはありませんでした。

 

クリスマスが人々に広まるようになったのは、明治以降のことです。

 

当時の富裕層の方たちは、アメリカからの情報で「クリスマスには七面鳥を食べる」という習慣があるという事を知り、それをマネしてクリスマスの食卓に七面鳥を並べるようになりました。

しかし、日本において七面鳥を簡単に手に入れることは難しく、さらに大きくなると120cmほどもあり、それをまるまる焼けるような大型のオーブンを置いてある家庭は多くありませんでした。

 

このように、日本のクリスマスに七面鳥が定着することは難しいわけですが、アメリカのマネをしたいと思うのが日本人の(悪い)癖です。

しかし、そう簡単にマネできないと試行錯誤の末に「簡単に手に入るニワトリを代用しよう」ということになり、値段もお手頃という事であっという間に日本中に広まり、クリスマスにはチキンを食べるという習慣が根付きました。

クリスマスに食べるのはチキンだけじゃなかった!?

日本では、クリスマスにチキンを食べることは当たり前のようになっていますが、じつは世界的に見るとクリスマスに食べるのはチキンだけではないようです。

 

例えば、アメリカでは「ローストターキー」を食べますし、IKEAでお馴染みのスウェーデンは、豚肉を使った「ユールシンカ」という料理が出ます。

ハムのような見た目なので、日本人にも馴染みやすい料理です。

豚肉を食べるのは、ほかにもフィンランドの「ヨウルキンク」という料理があります。

 

また、イギリスでは「ローストビーフ」が出るそうです。

ローストビーフはちょっとお高いイメージがありますが、最近ではクリスマス近くなると、スーパーやデパ地下などでローストビーフの大売り出しがされているので、身近なものになりつつありますね。

このほかにも魚料理やキッシュなどが食卓に並ぶ国がたくさんあり、クリスマス=チキンというのは世界的にみると当たり前ではないようですね。

まとめ

クリスマスに食べるものといえばチキンやケーキと答える方が多くいる中、それと同じくらい「クリスマスにチキンをなぜ食べるのか?」と考えた方々も少なくありません。

 

そして、その答えは「ケンタッキー・フライド・チキンが、クリスマスにチキンを食べてはいかがでしょうか」という宣伝広告を出した結果、世間の当たり前となりました。

 

またクリスマスにチキンを食べるようになったのは、明治以降とそんなに歴史の長いものではありませんでした。

 

そして、世界的にクリスマスにはなにを食べるかという事を調べてみると、チキンだけではなく牛や豚、魚料理などさまざまなものがあります。

日本では「クリスマスにチキンを食べる」というのが至極当たり前にように受け取られていますが、国によってクリスマスのごちそうは異なるんですね。日本ではクリスマスになるとスーパーやデパートのお総菜売り場やコンビニにまでチキンがずらっと並んでいますけどね。

 

友人は七面鳥を食べたことがあるらしく、「チキンの方がジューシーよ」と言ってましたが、実際食べてみないと実感できませんよね。今年のクリスマスはどんなチキンがスーパーやコンビニに出てくるのか、ひそかに楽しみにしています。