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元日と元旦の違いは?意味や由来と年賀状での書き方をご紹介!

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「元日」「元旦」は、年賀状などで使うことが多い言葉です。この二つは同じような言葉だと思っている人も多いかもしれませんが、実は違いがあるんです。そこで今回は、元日と元旦の意味や違いをご紹介しますので、よろしくお願いします。

元日と元旦の意味や由来は?

「元日」と「元旦」は、どちらも新年のあいさつなどで使われることが多い言葉。何気なく使っているものの、詳しく意味を知らない人もいるかもしれません。まずは、元日と元旦の意味や由来について確認しましょう。

日本における元日と元旦の意味は?

日本では、元日や元旦は次のような意味を持つ言葉として使われます。

元日の意味

元日は、物事のはじまりを意味する「元」と「日」が組み合わされた言葉。つまり、元日はその年の最初の日である1月1日を意味します。1月1日であれば、0時0分~23時59分までどのタイミングも元日です。

 

なお、元日は法律で国民の祝日として定められている正式な呼び名です。そのため、カレンダーにも1月1日の欄には元日と書かれていることが多いです。

 

元旦の意味

元旦は、はじまりを意味する「元」に、地平線から太陽が昇る様子を表す「旦」を合わせた言葉です。そのため、元旦は1月1日の朝や午前中を意味します。すなわち、元旦は元日の朝と同じです。

旧正月での元日と元旦の意味は?

日本では、グレゴリオ暦の正月である元日(1月1日)に新年のお祝いをします。しかし、中国や台湾、韓国、ベトナムなどでは、旧暦の正月である旧正月を1月1日よりも盛大に祝うことが多いです。

 

旧正月は、月齢の変動によって毎年日付が変わり、1月21日頃~2月20日頃のどこか数日で正月を祝います。新年を盛大にお祝いするタイミングは日本とは違いますが、元日や元旦という言葉は、日本と同じ意味で使われます。

 

したがって、旧正月でも元日は新年が始まる日、元旦は新年が始まる日の午前中を意味します。

元日の由来は?

日本では、古くから一年の最初の日である1月1日には各家庭に歳神様がやってくると考えられていました。そのため、元日には歳神様をお迎えするための風習が根付いていました。

 

平安時代になると、元日に無病息災や豊作を願って伊勢神宮などを拝する「四方拝」が宮中行事として定着します。四方拝は、明治から昭和初期にかけて国の行事として行われる「四方節」になり、国民の祝日の一つとなりました。

 

なお、現在でもお正月には、歳神様が各家庭を訪れる際の目印となるように、しめ縄や鏡餅、門松などが飾られます。

 

元日と元旦の違いは?

元日と元旦は、全く同じことを意味する言葉ではありません。元日と元旦の違いを詳しく解説します。

 

元日と元旦の意味の違い

元日は1月1日の一日中を示すのに対し、元旦は1月1日の午前だけを表す言葉です。そのため、「元旦の朝」という表現は、「元日の朝の朝」という意味になり不自然です。

 

なお、年賀状などで「1月元日」という表現を使う人もいますが、これもNGです。元日という言葉には、1月1日という意味があるため、「1月元日」と書くと1月の二重表現になります。

 

現在は元日と元旦を明確に区別しないことも

元日と元旦には、意味の違いがありますが、現在は明確に区別されないこともあります。一部の国語辞典では、「元旦」の意味として「元日」が挙げられているため、1月1日を意味する言葉として「元旦」が使われることも少なくありません。

 

年賀状ではどうやって書くのが正解?

元日や元旦という表現は、年賀状でよく使われます。年賀状には、どちらの言葉がふさわしいのでしょうか。

 

1月1日に届くならどちらでもOK

1月1日に配送される年賀状は、基本的に午前中に各家庭に届けられます。そのため、年賀状には「元旦」と書く人が多いですが、もちろん1月1日を意味する「元日」と書いても問題ありません。

 

1月2日以降に届く場合は表現を変える

年賀状を出すのが遅れて、相手の元に1月2日以降に届けられる場合は、元日や元旦という言葉を避けた方が良いと考えられています。元日に届かないなら、「一月吉日」「正月」「初春」「新春」などの表現を使うのがおすすめです。

 

■年賀状を元日に届けてもらうためにはいつまでに投函したらいい?

年賀状を元日に相手の元に届けてもらいたい場合は、年賀状の引き受け開始日である12月15日から元旦配達のための最終投函日である12月25日までにポストへ出しましょう。

 

目上の人や取引先の人には、元旦に届けるのが良いと考えられているので、なるべく早めに準備を開始してください。

 

年賀状は1月7日までに届ける

新年のあいさつのために送る年賀状は、1月7日までに相手に届けるのがマナーだと考えられています。投函が遅れて、相手の手元に届くのが8日以降になるなら、年賀状ではなく寒中見舞いとして送りましょう。

 

受け取った年賀状への返信の場合も、1月7日を過ぎたら寒中見舞いにしてください。なお、年賀状はなるべく早く送るのが理想です。気心の知れた仲間に送る場合も、マナーを意識するなら、三が日には到着するように送ることを目標にしましょう。

 

新年の期間を表す言葉を知っておこう!

元日や元旦のほかにも、新年の期間を表す言葉はあります。あわせてチェックして、正しい意味で使いましょう。

 

正月

「正月」は、一年が始まる月を意味します。ただし、一般的には1月中ではなく、三が日や松の内、小正月などを表す言葉として使われます。

 

三が日

「三が日」は、元日からの3日間(1月1日~1月3日)を意味します。カレンダー上での祝日は元日だけですが、官公庁や金融機関は3日間まとめて休日にすることが多いです。また、一般の家庭でも三が日は新年を祝いながら過ごす傾向があります。

 

松の内

「松の内」は、「注連の内(しめのうち)」とも呼ばれている期間です。一般的には、元日から1月7日までを指しますが、関西などの地域では元日から1月15日までの期間を意味することもあります。

 

松の内は松飾や鏡餅を飾っておく期間で、これが過ぎると新年のお祝いを終えて通常の生活に戻ります。

 

小正月

小正月は、正月の終わりを意味する言葉です。取り外した正月飾りなどを燃やす「どんど焼き」も小正月に行われます。小正月は一般的には、1月15日ですが、14日から16日までや元日から15日までを指すこともあります。

 

なお、小正月は、「女正月」として正月に忙しく働いた主婦を労う日でもあります。

まとめ

元日と元旦は、同じような意味だと勘違いされていることもありますが、正確には違います。改めて違いを知ると、お正月の意味も感慨深くなるような気がします。1月1日を表す元日と1月1日の午前中を意味する元旦の違いを、思わず誰かに言いたくなってしまう自分がいます。