ひな人形を購入する時に悩むのは、まず並べ方ではないでしょうか。毎年並べている人でも、1年も経てば忘れることもあるでしょう。
並べ方を知っておけば、子供に聞かれた時でも心配ありませんね。
基本的な並べ方はありますが、絶対にこう並べないとけないという決まりはありません。
ですが、関西と関東では、ひな人形の特徴や並べ方などにちがいがあります。
そこで今回は、ひな人形の種類から特徴、並べ方や豆知識まで紹介していきますのでよろしくお願いします。
そもそもひな人形とは
ひな人形には、人形の産地に合わせて京雛と呼ばれていたり関東雛と呼ばれていたりします。
そして並べ方は、大きくわけて京式と関東式の2種類があります。
京式で並べているのは、関西でもごく一部の地域だけのようです。並べ方は、ある天皇が、妃の向かって右側にいたことが関係しています。
特に京都は、昔からの並べ方である京式が好まれているようです。
関東式は、京式とちがい反対の並びになります。ですが、最近ではひな人形を購入した時に入っている、説明書に書かれている並べ方を参考にしている人がたくさんいます。
ひな人形の種類や特徴
ひな人形には3種類あるので、それぞれの特徴を紹介していきます。
京雛は、京都の職人作っている伝統的なひな人形で、並べ方は京式です。ひな人形の顔はスッキリしていて、鼻筋が通っていて切れ長の目が特徴です。
関東雛は名前の通り関東で作られているひな人形で、並べ方は関東式です。ひな人形の顔はふっくらしていて、大きめの目と口元に笑みを浮かべているのが特徴です。
京風のひな人形は、京都以外の地域で作られていて官女、仕丁などは京式です。ひな人形の顔や並べ方は、上記で説明した2種類が混合しています。
ひな人形の関東式とは
最近主流になってきている関東式の並べ方(七段飾り)をわかりやすく紹介していきます。
七段飾りは男雛と女雛、そして13人の従者と小道具などがあります。
一段目:向かって左側に男雛・向かって右側に女雛(金屏風・雪洞・三方)
二段目:三人官女と高坏(中央の官女の飾りは三方)
三段目:五人囃子
四段目:向かって左側から若隋臣・お膳・菱台・老隋臣
五段目:向かって左側から橘・仕丁(怒)・仕丁(泣) ・仕丁(笑)・桜
六段目:向かって左側から箪笥・長持・鏡台・針箱・火鉢・衣裳袋・茶道具
七段目:向かって左側から御駕籠・重箱・御所車(牛車)
関東式と京式の並べ方の違い
では、並べ方のちがいを紹介していきます。
一段目:向かって左側に女雛・向かって右側に男雛
二段目:三方ではなく嶋台
五段目:向かって左側から橘・仕丁(泣)・仕丁(怒)・仕丁(笑)・桜
日本では、昔から左方上位という考え方があるのを知っているでしょうか。左方上位とは、左側にいる人の位が高いということです。
京都の内裏内の紫宸殿は、南向きに建てられていたので、左側が皇后で右側が天皇でした。
こういった理由から、内裏雛の男雛と女雛の並び方は、向かって左側に女雛、向かって右側に男雛になったのです。
ではなぜ関東式と京式で並べ方がちがうのか気になりますよね。関東式の並べ方が京式と違う理由はいろいろあります。
その理由の一つとして考えられているものを説明していきます。
どうやら、大正天皇が即位された時にあったことがきっかけになったようです。
日本では左側が上位という考えでしたが、日本以外の国では右側が上位とされていたのが大きな理由のようです。
天皇陛下が他の国の考え方を尊重して、皇后陛下の右側に移動されたことから変化が起き、ひな人形の並べ方に関東式が増えたと考えられています。
その後、関東式の並べ方が広まっていったようです。
まとめ
今回は、ひな人形の特徴や並べ方などについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
どれが京式で、どれが関東式か覚えられたでしょうか。この2つが合わさった並べ方もあります。左方上位と右方上位のちがいを覚えてみてくださいね。
ひな人形は奥が深いので興味を持った人もいるのではないでしょうか。ひな人形についていろいろ調べてみると、面白い話を見つけられるかもしれませんよ。
最近ではひな人形に使う道具のデザイン性が重視され変化しています。それによって、ひな人形の並べ方は今後変わっていくかもしれません。
夫婦や兄弟で考え方がちがい、困った経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。あまりこだわりすぎるのはよくありませんよ。
ひな人形の特徴や基本的な並べ方などについて説明してきましたが、自分の好きなように並べて楽しんでいる人もいます。
ひな人形をまだ持っていない人は、この機会に購入を考えてみてはいかがでしょうか。
1年に1回しか使わないから購入はちょっと迷うという人には、ひな人形のレンタルサービスがオススメです。
最近ではひな人形のレンタルサービスが便利で注目されています。
年に1度のひな祭りを、家族や友人たちと楽しんでくださいね。