チョコレートやコーヒーは嗜好品として、多くの人に愛されています。
そんなチョコレートやコーヒーにも、卵アレルギーや小麦アレルギーと同じようにアレルギーがあることをご存じでしたか?
今回は「カカオアレルギーとコーヒー」について、ご紹介していきます。
カカオアレルギーの症状とは?
チョコレートやココアを口にしてかゆみが出たり、腹痛や下痢・嘔吐、けいれんなどの症状が出ることがあります。
重篤な場合はアナフィラキシーショックを起こしてしまい、日本国内において死亡例が出ているのです。
「かゆみや腹痛くらいなら」と甘く見てはいけません。
また、アレルギー症状は体内のキャパオーバーでおこるので、今まで出ていなかったのに急に症状が出るという事もあり得ます。
出産を機にアレルギーが出るようになったという方もいるので、ちょっとおかしいなと思った場合は病院を受診することも検討してくださいね。
カカオアレルギーとチョコレートアレルギーとの違いとは?
カカオアレルギーと言っても
- チョコレートアレルギーとはどう違うの?
- コーヒーとの関係性はあるのかな?
- どんな症状があるのかな…
- アレルギーが起きたときの対策方法についても知りたい
などいろいろな疑問が浮かんできますよね。
チョコレートの原料はカカオなので、カカオアレルギーはチョコレートアレルギーと混同されることも多いです。
まずは、チョコレートアレルギーとカカオアレルギーとの違いを明確にしておきましょう。
≪チョコレートアレルギーとカカオアレルギーの違い≫
チョコレートアレルギー | 大豆・乳・ナッツ・卵などの小麦加工品がアレルギー反応として表れる |
カカオアレルギー | カカオマスに含まれているニッケルが原因でアレルギー反応が表れる |
(日本チョコレート・ココア協会より抜粋)
上記の表のように、チョコレートアレルギーとココアアレルギーでは、アレルギー反応がおこる物質が違うので、まったくの別物であることがわかりますね。
コーヒーアレルギーとは?どのような症状がでる?
次に、コーヒーアレルギーの症状について説明していきます。
主な症状は吐き気とじん麻疹です。
コーヒーにはカフェインやクロロゲン酸が含まれているので胃や腸に症状がでる傾向があります。
コーヒーを飲んで数時間後に少し吐き気を感じたり、体が痒くなったりする場合はコーヒーアレルギーの可能性を疑いましょう。
コーヒーアレルギーは遅発型ですので飲んでからすぐに症状が出るわけではなく、数時間後に症状が出ることも知っておくとよいです。
仕事中にコーヒーを飲んで、昼食後に症状が出てくるという事も大いにあり得ますので、症状が出たらまずは病院で検査をしてもらうことも必要ですね。
チョコレートアレルギーとカカオアレルギーの対策方法
コーヒーアレルギーが遅発型に対して、チョコレートアレルギーとカカオアレルギーは遅発型と即時型の2種類に分けられます。
つまり、チョコレートを食べたりカカオを摂取してからコーヒーと同じで数時間後に発症する場合も十分に考えられるのです。
もしも症状が出た場合、アレルギーを調べるためには検査をする必要があるので、症状によって小児科もしくは皮膚科に向い、速やかに医師に診断してもらいましょう。
その結果チョコレートかカカオが原因だった場合には、摂取を控えるのが一番の対策です。
現在はカカオ不使用のチョコレートなどもあるので、どうしてもチョコレートが食べたいという方は、代用品を試してみるのもいいかもしれません。
ただし、初めて口にする場合は医師に相談し、少量から摂取するようにしてくださいね。
コーヒーアレルギーの対策方法
コーヒーアレルギーは、IgE抗体が原因で引き起こされている特徴があります。
アレルギー対策は病院で検査を受けないと解決することが難しいので、一度症状が出た時は最寄りの病院で検査をすることをおすすめします。
また、カフェインの1日の摂取量は400mgですので、過剰摂取を避けておくのも対策の1つだと言えるでしょう。
私の友人はとてもコーヒーが大好きでよくカフェ巡りを一緒にしていたのですが、出産を機にコーヒーアレルギーが出てしまい以前のようにはコーヒーが飲めなくなってしまいました。
コーヒーが飲めなくなってすぐは「香りだけでいいから」とカフェへ行くこともありましたが、だんだんとコーヒー絶ちに順応していき現在はまったく飲んでいません。
コーヒーが飲めなくてツライという方は、コーヒー味のアメやチョコレートで気を紛らわすのもいいかもしれませんね。
まとめ
カカオアレルギー、コーヒーアレルギー、チョコレートアレルギーについて
まとめてきました。
大きな違いは遅発型のアレルギーか即時型のアレルギーかどうかということです。
コーヒーを飲んだ後やチョコレートを食べた後に
「あれ、ちょっと体調がおかしいな」と感じた場合は早めに病院へ向かいましょう。
最悪の場合アナフィラキシーショックを起こしてしまう可能性もあります。
「気のせいかな」「大したことないから」と続けてしまうと、重篤な結果を招く場合があるので、ムリして続けることは絶対にやめましょう。