母の日が5月にあって、父の日が6月にあります。母の日にカーネーションを贈るように、父の日には黄色いバラを贈るのが定番となっているのをご存知でしょうか?
「父の日」発祥の地であるアメリカでは、赤と白のバラなんですね。でも日本では黄色のバラ。
同じ父の日なのに、どうして違いがあるの?と不思議に感じますよね。
そこで今回は父の日がどうやって誕生したのか、なぜ日本では黄色いバラなのか、詳しく調べてみました。よろしくお願いします。
父の日が生まれたきっかけ&バラを贈るのはなぜ?
「父の日」は「母の日」と同じく、アメリカで生まれました。提唱したのはソナラ・ドットという女性です。
彼女は1908年に「母の日」の礼拝が執り行われたという話を耳にし、
「どうか父親にも感謝を伝える日を作ってほしい」と時の牧師協会に願い出ました。
ドット夫人には幼少期に母を無くし、父親に男手一つで育ててもらったという生い立ちがあったのです。
牧師協会は快くこの願いを聞き入れ、1910年6月19日に最初の父の日の式典が執り行なわれました。
この式典が第3日曜日であったことから、6月の第3日曜日が父の日となったそうです。
最初の父の日の式典が行われた際、ドット夫人が父の墓前に供える花として選んだのがバラでした。
そこから、父の日にはバラを贈るのが慣わしとなったそうです。
時を経るにつれ母の日のカーネーションと混ざり合い、
「父親が存命であるなら赤いバラを、亡くなっているのなら白いバラを贈る」というのが定着していきました。
日本ではなぜ黄色いバラ?
アメリカでは赤と白のバラを贈るのが定番とされているのに、日本ではなぜ黄色いバラなのでしょう?
それは、1981に設立された日本ファーザーズ・デイ委員会の
「父の日イエローリボンキャンペーン」が始まりと言われています。
古来よりイギリスでは「黄色いものを身に着けると身を守ることができる」という言い伝えがあり、それがアメリカにも風習として根付きました。
やがてイラン戦争、湾岸戦争をきっかけに、黄色は「愛する人の無事を願う」という意味を持った色になりました。
この黄色にまつわる言い伝えに注目した日本ファーザーズ・デイ委員会が
「父の日には黄色いリボンを付けた物を贈ろう」というキャンペーンを掲げます。
後に父の日にバラを贈る風習と混ざり、日本では「父の日と言えば黄色いバラを贈る日」となりました。
まとめ
普段、親に感謝していてもなかなか口に出すことは少ないですよね。母の日同様、父の日は日頃、恥ずかしくてなかなか言えないお父さんへ、感謝の気持ちを伝える大切な日です。
「いつもありがとう」という気持ちを込めて、黄色いバラをお父さんへ贈ってみてはいかがでしょうか。戸惑うかもしれませんが、喜んでくれると思いますよ。