ベレー帽はいつまでかぶれる?
コロッと丸くて可愛いベレー帽。幼稚園の制服でかぶっている子供を見ると、可愛いくてたまらないですよね。
大人になってもその可愛さは変わらないようで、ベレー帽を愛用する方は少なくありません。ただ、ベレー帽っていつまでかぶっていいものかしら?と思う方も多いようです。
結論から言うと1年中かぶれることもあります。なぜなら、素材によってかぶれる時期が異なるからです。
コットンや麻なら春夏、ウール、毛糸、ファーなら秋冬と春のはじめなどと、ベレー帽の素材によっては季節ごとにベレー帽をかぶることができるのです。
ただ、極一般的なフェルト地のベレー帽なら、戦場カメラマンの渡辺陽一さんのようにトレードマーク的に一年中かぶっていても変ではありません。
ベレー帽の種類
ベレー帽は丸くて平らで、やわらかい、ふちやつばのない帽子で、フランス・スペイン国境のバスク地方が発祥と言われています。
ベレー帽にはバスクベレーとアーミーベレーの2種類があります。
バスクベレー
中世以前には日よけや風よけとして実用的に用いられていましたが、のちに貴族、都市住民、農民、ヨーロッパの傭兵などが使用することによって世界中に広まりました。
頂点のポッチ(チョボ)と内側のビン皮(スベリ)があるのが特徴です。
帽子の形が頭の形に近いため、かぶりやすく、見た目のクセが少ないので、年齢を問わずにかぶれる帽子だと思います。
バスクベレーはピカソやロダンをはじめとする芸術家に愛用され、日本では戦後手塚治虫、藤子・F・不二雄などの漫画家がトレードマークとして使用していたので、漫画家の中で流行していた時期がありました。
私は高校の制服でバスクベレーをかぶっていましたが、冬の寒い朝は重宝しました。ぐっと深くかぶってしまえば、走ってもずれることはなくて便利でした。また、耳も暖かく、冬は本当にベレー帽のありがたみを感じました。
在学中はベレー帽の良さが分からなかったのですが、最近改めてベレー帽の可愛さを再確認して愛用しています。
アーミーベレー
アーミーベレーは、ミリタリーベレー、モンティベレーとも呼ばれ、第二次世界大戦以降軍隊の制服として用いられてきました。チョボやスベリがなく、かぶり口に縁取り(トリミング)が施されているのが特徴です。
なぜベレー帽が軍隊で採用されたというと、部隊を識別できるからという理由があるそうです。
ベレー帽を採用している国は基本的に部隊によってベレー帽の色を変えているので、かぶっているベレー帽の色を見れば、一目で所属がわかり、制服を部隊ごとに統一させることによって団結力を高めるといった意味があるそうです。
軍隊などで使われるアーミーベレーは、斜めに被ってどちらか一方を立て、反対側を下げることが多いそうです。また、立てた側にベレーバッジと呼ばれる徽章を取り付けることが多いようです。
かぶり方はひと様々で、見る角度によってはベレー帽の形が変わるので個性を出すこともできますね。角ばっていて男性的なイメージがありますが、自分好みにアレンジすることも可能ですね。
季節ごとのベレー帽
素材を選べば、ベレー帽はほぼ1年中かぶることができますね。
ベレー帽の素材を調べてみたら、こんなに色々な素材が使われていました。
春用
アクリル、コットン、フェルト、麻、ストロー(麦わら)、ポリエステル
夏用
アクリル、コットン、麻、ストロー(麦わら)、ポリエステル
秋用
ウール、フェルト、コーデュロイ
冬用
フェルト、ウール、アンゴラ、コーデュロイ
季節に合わせて色も変えてみると、気分も変わるし、おしゃれの幅も広がるかもしれませんね。
輪郭別ベレー帽の選び方
小さいお子様から年配の方まで、ほぼ万能ともいえるベレー帽。
でも、輪郭に合わせて選ばないと、「ちょっと似合ってないかも。。。、」と思ってしまうかもしれません。
自分に合うベレー帽ってどういうタイプか、しっかりチェックしてみましょう!
丸顔
やわらかめでなく、ややハリのある素材のバスクベレーを、ちょこんと頭にのっているような感じに見える、ちょっと浅めにかぶるのが丸顔さんにオススメ。はりのある素材を浅めにかぶることで縦に長さが出るので、顔の丸さが強調されませんし、顔まわりがスッキリ見える効果があります。
面長
比較的どんな帽子とも相性がいいのですが、高さが出にくくなる柔らかさのある素材を選んで少し深めにかぶることが面長さんにオススメです。トップに高さがあるバスクベレーは顔の長さが強調されてしまうので、ファーやニットなどの柔らかい素材を選ぶのがオススメです。
逆三角形
はりのある素材でどちらかと言えば小さめのものを選んで、ベレー帽の形をいかしてボリュームを出してかぶることが逆三角形さんのコツ。横に広がるものではなく上に丸みを出すことで、輪郭を華奢に見せることができます。
四角形
柔らかくて立体感のない素材のベレー帽だと輪郭が強調されるので、ハリのある素材で高さのあるベレー帽を選ぶのがオススメ。やや目深にかぶって前髪はインしましょう。サイドの髪をおろしてフェイスラインをカバーしましょう。
まとめ
ベレー帽は髪形を気にせずにかぶれて、キュートにもおしゃれにもなります。
年齢に関係なくかぶれるし、素材さえ選べばほぼ1年中かぶれます。
また、黒やベージュなどのオーソドックスな色を選べば、着こなしの場が広がりますよ。
寒い冬にはぐっと深くかぶれば暖かいし、春や夏は浅めにかぶってもおしゃれに見えますから、1年中手放したくない方がいるのもうなずけますよね。