11月になると、あちこちでクリスマスツリーが展示されるようになるので、「クリスマスが近いのね」と感じますよね。
そして12月になると、「もう年末なのね。早いわね」と感じつつ、クリスマスと新年というイベントに頭を悩ませたりするのではないでしょうか。
私が以前働いていた会社のイギリス人の同僚は、10月に入ると「今年のクリスマスどうする?」って言ってました。「10月なのにもうクリスマス?気が早いわ」って思ってました。
テレビや雑誌でも「今年のクリスマスは〇〇をしよう!」とか特集組んだりしていたりするので、いやでも気になりますよね。
クリスマスの時には、信者ではないけれど「クリスマスミサに行ってみたい!」と思う方は少なくないようです。
でも普段あまりなじみがない教会はちょっと敷居が高いですよね。
私がカトリックの高校に通っていた時の、幼児洗礼をうけたクリスチャンの友人からクリスマスミサについて聞いてきて、ご説明しますのでよろしくお願いします。
クリスマスミサに一般参加できるの?
カトリック信者でないのにクリスマスミサって一般参加できるの?と疑問に思うかもしれませんが、結論から言えば、「一般参加できます」
事前にミサに参加しようと思っている教会に問い合わせてみても、「一般の方も参加できますよ」と言ってくれると思います。
クリスマスミサとは?
キリスト教徒にとってミサとは、ダヴィンチの絵画である「最後の晩餐」を起源とする、キリストの生涯、特にその死と復活を思い起こし、キリストをとおして実現した救いの恵みに感謝し、パンとぶどう酒のしるしによってキリスト信者がキリストと一つに結ばれるものである典礼・儀式です。
キリスト教徒にとって、とっても大事な儀式なんですね。
クリスマスミサは、イエス様の生誕をお祝いするミサとなりますが、普通のミサとものすごく違っているというわけではありません。
教会によって、クリスマスミサが1回だけ、または複数回行われるか異なります。東京の場合では、成城教会、麹町イグナチオ教会、六本木教会(フランシスカン チャペル センター)などは比較的ミサが行われる回数も多いようです。また、日本語だけでなく、英語やスペイン語などの外国語でのミサもありますよ。キャンドルサービスやクリスマスキャロル唱歌もある教会もあるので、どういうミサに参加したいか事前に調べておいた方がいいですね。
クリスマスミサの進行はどんな感じ?
ミサの進行は、おおよそ次のとおりです。
1.入祭の歌(清しこの夜など)・・・キャンドルサービスのある教会ならキャンドルをもって静かに聖堂に入場し、着席します。
着席後、キャンドルサービスのある教会では火を消します。
2.言葉の典礼・・・・聖書の中から3つの箇所が選ばれます。2箇所は信者が朗読し、残りの1か所の福音書は、神父さまが朗読します。
続いて、クリスマスにちなんだお話し(説教)があります。
3.使徒信条
4.共同祈願
5.大きな教会では洗礼式がありますが、ない場合には奉納といって、それぞれ献金袋に金額は100円からと様々です。パンとぶどう酒が祭壇に運ばれます。奉納の歌を歌います。
6.主の祈り
7.聖餐式(せいさんしき:信者がひとりひとりキリストの肉と血である、パンとぶどう酒をいただきます)。
信者でない方は、神父さまから祝福を いただき、拝領の歌を歌います。
8.閉祭の歌・・・歌を歌って、静かに退場します。
以上です
人気のあるイグナチオ教会のクリスマスミサは例年凄い混雑で、どの時間帯の御ミサでも座れる確率はかなり低く、立っている方でぎっしりのようです。
また、クリスマス専用の式次第の配布がないので、歌われる聖歌の番号や順番は不確かですが、通常の御ミサに追加される聖歌(讃美歌ではないんですよ)はおおよそ下記の3曲です。
★典礼聖歌111:しずけき(きよしこの夜)
★典礼聖歌113」きたれ友よ
★典礼聖歌121」あめのみつかいの
御聖体拝領の時に未信者さんは神父様から祝福を受けられるので、皆さん気軽に列に並んでいらっしゃいますよ。
御聖堂の横にはイエス様の生誕シーンの飾りが設えられ、芝生のイルミネーションや上智大学をバックに記念撮影をされている若い方達がいっぱいいらっしゃいます。
友人が信者としての籍がある教会ではクリスマスイブの御ミサは1回ですが、終了後に持ち寄りでクリスマスパーティーが行われています。その辺は各教会によりますね。
クリスマスミサの服装は?
以前は、夏場のノースリーブはダメとか友人は言われることがあったそうですが、最近は特に華美でなければ気にすることはないようです。
クリスマスミサの時期でしたら露出の多い服装ということはまずないと思いますので、お好きなように…で問題ないと思います。
潜伏キリシタンの方がいらっしゃる教会では靴を脱ぐ、土足厳禁の教会もあるようですが、聖堂で靴をぬぐというカトリックの教会は少なくても都内近郊には無いようです。
日本人の神父様が少ない影響で、外国人の神父様が歴任していたら靴をぬぐ可能性は低いと思います。
ただ聖堂の中は音が響くので、ヒールの高い靴等のかかとのカツカツ音は避けた方が良いと思います。
まとめ
クリスマスミサは一般の方の参加も可能です。ただし、人気のある教会は多くの方が訪れるので、早めに行くのをオススメします。
クリスチャンの友人は、ミサのことを「御ミサ」、教会のことを「聖堂(高校の時には「おみどう」と言うのを聞いて、高校時代の記憶がよみがえってきました。高校時代おみどうでのお祈りの時間に、膝まずいた時の板が固くて痛かったなぁ。また、毎朝朝礼で「聖歌何番」と歌ってたなぁと懐かしく思いました。
最近はクリスマスはイベントの一つになってきていますが、ミサで静かに時間を過ごすのもいいかもしれません。