賀詞交歓会は、新年にビジネスシーンで開催されるイベントの一つです。社会人として働いている人には、名前を聞いたことがある人も多いと思います。しかし、賀詞交歓会の内容や目的については、詳しく知らない人も少なくありません。
そこで今回は、賀詞交歓会の目的やマナーなどをご紹介しますのでよろしくお願いします。
賀詞交歓会とは？目的や意味を確認！
賀詞交歓会は、ビジネスシーンで新年に実施される催しです。新年の挨拶や名刺交換を通して、他の参加者と交流を深め、情報収集するために行われます。
賀詞交歓会とは？
賀詞交歓会は、年明けに会社で行われます。取引先の企業の関係者などが集まり、新年の挨拶と共に名刺交換を行います。基本的には、会社が開催しますが、業界団体や行政機関が主体となって行われる賀詞交歓会も少なくありません。
賀詞交歓会の内容
賀詞交歓会は単なる新年会ではありません。一般的には、主催者の代表や来賓の挨拶の後に食事を楽しむ時間となり、参加者同士でコミュニケーションが取られます。
この時間に、ビジネスに関する情報を収集したり、他のビジネスパーソンと繋がりを持ったりすることが特徴です。
賀詞交歓会を行う時期は？
新年は各企業にとって忙しい時期です。そのため、賀詞交歓会は各社の年賀行事や打ち合わせなどが終わった1月中旬から1月末までの期間で開催されます。また、時間は昼間の2時間程度であることが多いです。
賀詞交歓会の目的や意味
賀詞交歓会は取引先への新年の挨拶だけでなく、仕事に繋げる目的でも行われます。
取引先への新年の挨拶
取引先への新年の挨拶は欠かせません。しかし、挨拶のためだけに1件ずつ取引先を訪問すると、かなりの時間と手間がかかります。
一方、賀詞交歓会は取引先の企業を集められるのがメリットです。新年のあいさつを一度に済ませられるため、忙しい時期に時間を有効活用できます。
取引先に情報をアピールする
賀詞交歓会は、新年の挨拶と同時に取引先に自社の情報をアピールする機会でもあります。新年の経営方針や新しいプロジェクトに関する情報を公開すると、自分たちのビジネスを知ってもらえて新たな仕事に繋がるでしょう。
新しい情報を収集する
賀詞交換会は、自社の情報を公表するだけでなく取引先に関する情報を収集する目的でも催されます。名刺交換で取引先の人とコミュニケーションを取れば、ビジネスの輪が広がって仕事にいかせます。
賀詞交歓会で得られる情報は、相手方の役職の変化や人事異動から新年の企業の動向までさまざまです。思いがけずためになる情報を得られることもあるため、多くの人と積極的にコミュニケーションをとることが大切です。
賀詞交歓会のマナーや注意点は？
せっかく賀詞交歓会に参加するなら、何か成果を得て会社に戻りたい人が多いでしょう。たくさんの人が参加している賀詞交歓会で自社をアピールし成果を上げるためには、好印象を与えることがポイントです。
ここからは、賀詞交歓会に参加する社会人が知っておくべきマナーや注意点などを解説します。
賀詞交歓会のマナー
賀詞交歓会は、仲間内での新年会ではありません。おいしい食事やお酒が提供されますが、羽目を外しすぎずマナーを守って楽しみましょう。
清楚感を大切に
賀詞交歓会では、初対面の人とも接する機会が多いです。清楚感がないと自分だけでなく会社の印象も悪くなるため、賀詞交歓会に参加する時には身だしなみを整えましょう。
髪がボサボサだったり、服にしわが寄っていたりすると清楚感がなくなるので、鏡でしっかりとチェックしてください。
ドレスコードを守る
賀詞交歓会はビジネスの社交場です。カジュアルな服装はふさわしくないので、男性はスーツや会社の制服などで参加しましょう。新年をお祝いする催しなので、なるべく華やかなスーツを選ぶことをおすすめします。
女性の場合は、ワンピースなどの略礼装でも良いことが多いです。場を盛り上げられる服装を選べば、取引先の人に好印象を与えられるでしょう。ただし、主催者によってはスーツを指定していることもあります。
何を着ればいいのか迷っている場合は、あらかじめ主催者にドレスコードを確認しておくと安心です。
また、靴も服と同じくフォーマルなものを身に着けるのが良いと考えられています。バッグは邪魔になるため、会場に入る前に預けるのが良いでしょう。荷物の多い女性は、大きめのバッグをクロークに預け、小さいショルダーバッグなどを賀詞交歓会の会場に持ち込んでください。
挨拶をしっかりと聞く
賀詞交歓会は、食事や談笑を楽しむ場ですが、檀上で主催者の代表や来賓が挨拶をしている時には、しっかりと話を聞くのが社会人としてのマナーです。挨拶の内容にビジネスチャンスが隠されていることもあるため、聞き逃さないように注意しましょう。
名刺交換のマナーを守る
賀詞交歓会の目的の一つが名刺交換でビジネスの輪を広げることです。名刺交換には「目下の人から先に差し出す」「相手より低い位置に名刺を出す」などのマナーがあるため、マナーを確認してから賀詞交歓会に挑みましょう。マナーを守れていないと、自分や会社の印象が悪くなります。
賀詞交歓会に参加する時の注意点
賀詞交歓会に参加する際には、次のことに注意しましょう。
時間を厳守する
賀詞交歓会は、ビジネスシーンで開かれる親睦会です。取引のような緊張感はないものの、遅刻は印象が良くないので、時間を厳守しましょう。開始前に設けられている受付開始時刻を確認し、時間に余裕をもって会場を訪れてください。
節度を持って楽しむ
多くの場合、賀詞交歓会ではおいしい食事やお酒が用意されています。つい食べすぎたり、飲みすぎたりする人もいますが、プライベートではないので節度を持って楽しみましょう。酔っぱらって迷惑をかけると、ビジネスチャンスが広がらないどころか印象が悪くなります。
また、箸の持ち方や食事中の音など、基本的な食事のマナーを守ることも大切です。
名刺を多めに用意する
賀詞交歓会には、たくさんの出席者がいます。なるべく多くの企業と面識を持つとビジネスチャンスが広がるため、名刺切れには注意しましょう。名刺は普段使っているものでも問題ありませんが、賀詞交歓会に合わせて新年にふさわしい華やかな名刺を用意する人もいます。
また、賀詞交歓会をただの顔合わせで終わらせたくないなら、名刺と一緒に渡せる自社製品や年賀飴などの縁起菓子などを用意しておくのも良いでしょう。
まとめ
賀詞交歓会は取引先との新年の挨拶やビジネスチャンスの拡大を目的に開催されます。私は以前賀詞交歓会でもてなす側だったことがありますが、女性の参加者が少ないことにちょっとびっくりしました。そのせいか、参加されている女性の方は、お話しする方が途切れなかったみたいです。
また、国会議員の方が参加したこともあり、普段なかなかお会いできない方にお目にかかれる貴重な機会でした。
賀詞交歓会と聞くと、「何だろう？」と思うかもしれませんが、普段の生活では経験できないことを経験できるかもしれません。ただ、2021年は開催が少ないかもしれませんが、機会があれば参加された方がいいと思います。
