9月24日は「世界ゴリラの日」です。これは2017年(平成29年)にダイアン・フォッシー国際ゴリラ財団(Dian Fossey Gorilla Fund International:DFGFI)が制定しました。
絶滅の危機にある野生のゴリラの保護と、彼らの生息地である森林などの自然を守ることを目的としています。また、ゴリラやチンパンジー、オランウータンなどの大型類人猿に対する感謝を表し、彼らを保護する行動をより強化するための日でもあります。
今回は「世界ゴリラの日」に関してゴリラについてご紹介しますのでよろしくお願いします。
ゴリラについて
「ゴリラ」と聞くと「体が大きくて力が強い」というイメージがあるのではないでしょうか?霊長類最強と言われるパワフルな生き物ですが、実は性格はとても繊細で、ちょっとしたことで食欲がなくなったり、ストレスでおなかをこわしたりします。
また、争い事を回避したりするなど、平和主義な側面も持っているんですよ。
「ゴリラ」はギリシャ語で“毛深い部族”という意味だそうです。欧米人がゴリラを発見したときの“ヒトに似ていいて、全身を毛に覆われている動物”という印象からつけられた、と言われています。たしかに毛深いですよね。
ゴリラには「ニシゴリラ」と「ヒガシゴリラ」の2種類があります。「ニシゴリラ」にはニシローランドゴリラとクロスリバーゴリラがあります。「ヒガシゴリラ」にはヒガリローランドゴリラとマウンテンゴリラがあります。ゴリラは絶滅危惧種です。
現在日本でゴリラが飼育されているのは、ニシローランドゴリラが上野動物園、千葉市動物公園、東山動植物園、京都動物園、ニシゴリラが浜松動物園、日本モンキーセンターの6か所です。種類名を表記するか亜種名を表記するかの違いはありますが、現在日本の動物園ではみられるゴリラは「ニシローランドゴリラ」だけです。
東山動植物園のゴリラ・シャバーニは写真集が出るほどの人気者です。写真を見ると、「イケメンゴリラ」と言われるのも納得してしまいます。
ゴリラの血液型はB型が多い?
ニシローランドゴリラはゴリラ全体のおよそ90%で12万~15万頭です。
実はニシローランドゴリラの血液型はB型しかいないのです。ヒガシローランドゴリラにはO型がいます。マウンテンゴリラはA型とO型のみでB型はいません。
ヒガシローランドゴリラは現在の生息数は4000頭以下とされ、マウンテンゴリラは1000頭以下と推測されるほどニシローランドゴリラ以外は野生のゴリラであったり、数も少なかったりします。1頭ずつ血液型を調べるのは難しいこともあるでしょうが、ゴリラのほとんどはB型ですがA型とO型のゴリラもいることは判明しています。
ゴリラの年齢の数え方
ゴリラは動物の中でも長生きする動物とされています。平均寿命は50歳で、人間でいうと60歳くらいだそうです。大人になるまでに約6~8年くらいです。 40歳代まで元気です
ゴリラが大人になるまでは約6~8年。出産間隔は約3~4年で妊娠期間は約260日間といわれています。寿命は約40~50年くらいで、日本の動物園では、東山動植物園の“ネネ”が推定1972年生まれの50歳です(2022年5月現在)。
猫の平均寿命が15.45歳、犬の平均寿命が10年~13年に比べると、ゴリラの平均寿命は比較的長いですよね。
まとめ
ゴリラは「霊長類最強」と言われるほど強そうな見た目ですが、実は繊細な神経を持っていて、ストレスでおなかを壊したりすることもあります。
絶滅危惧種に指定されているほど世界での生息数が減っているゴリラ。「世界ゴリラの日」は野生のゴリラの保護と彼らの生息地である森林などの自然を守ることを目的としています。
日本でゴリラに会えるのは6か所だけ。それもニシゴリラだけです。東山動植物園のシャバーニみたいに写真集が出るほど人気のあるゴリラもいます。ゴリラが無事に過ごせるようになってほしいものですね。