「冬のアイテム」というイメージが強いタイツ。
暖かいうえ足をきれいに見せてくれるタイツですが、春が近づくにつれ「そろそろタイツを脱ぐべき?」「タイツっていつまで履いていいの?」と悩む人も多いでしょう。
今回は、いつまでタイツを履く?という疑問を解消しつつ、暑い季節でも履ける夏用タイツを紹介します!
季節に合ったタイツを選んで、快適にファッションを楽しんでください。
意外と知らないタイツの歴史
そもそもタイツとはいつ、どのような理由で生まれたものなのかご存知ですか?
タイツの歴史はとても古く、中世ヨーロッパの男性が履いていた「ショース」という衣類が、タイツの元祖だといわれています。
ショースは動きやすさや防寒を目的として生まれたものでしたが、いつの間にか「履いて当たり前のもの」になり、貴族はもちろん庶民にも広まっていきました。
しかしショースには伸縮性がなく、今の私たちが履いているような伸縮性を持つタイツが発明されたのは19世紀に入ってから。
フランスで舞台衣装として作られたのが、伸縮性タイツの始まりだといわれています。
冬用タイツを履くのはいつまで?
もともとは運動性や防寒性を理由に生まれたタイツですが、具体的にはいつまで履いていいものなのでしょうか?
ここからは、冬用タイツを履く時期について解説します。
3月になったら薄手のタイツにチェンジ
3月に入ると、暖かい日が増え季節が春めいてきます。
よって、この頃から分厚い冬用タイツを少しずつ薄手のデニールのタイツに変えていくのがいいでしょう。
たとえば、最高気温が20度近い日であれば、50デニール前後のタイツでも問題なく過ごせるはずです。
50デニール前後のタイツなら程よく透け感もあるので、明るい春服に合わせても重くありません。
冬用タイツは4月いっぱいくらいまでが目安
日中は暖かくても朝晩は寒い日も多いので、4月中であればタイツを履いてもそこまで違和感はありません。
グレー系の明るめカラーや20デニール前後の薄手のタイツを選べば、暑苦しい印象も回避でき見た目で浮く心配もないはずです。
ただし、4月頃から冬用タイツを履く人は一気に減る傾向にあります。
5月に入ればさらに気温は上昇するので、冬用のタイツを履くのはせいぜい4月いっぱいくらいまでを目安にするといいでしょう。
夏用タイツなら暑い季節でも履ける!
しかし、紫外線が気になったり冷房による冷えが心配だったりと、5月以降もタイツを履きたくなることがありますよね。
そんなときは、暑い日でも履ける「夏用タイツ」をチョイスするのがおすすめです。
夏用タイツとは、蒸れにくい工夫がしてあったり、薄手で透け感が強かったりと、暑い日に履くことを想定して作られたタイツのこと。
カラーや素材の種類が豊富でファッション性も高いので、近年はおしゃれの一環として夏用タイツを履く女性も少なくありません。
夏用タイツを履くメリット
「わざわざ夏用タイツを履かなくても、冬用の薄手のタイツを履けばいいのでは?」と考える人もいるでしょう。
確かに、履いていてストレスを感じないのであれば、冬用タイツを夏に履いても問題ありません。
ですが、夏用タイツは「暑い日に履く」「汗をかく」ことを前提に開発されているため、遮熱や吸水速乾、防臭効果などの機能を備えた商品が大半です。
「暑い日でも着用ストレスが少なく涼しい」のは、夏用タイツを履く大きなメリットといえます。
冬用・夏用タイツの素材の違い
ここからは、冬用・夏用タイツの素材の違いや特徴などを紹介します。
冬用タイツの素材・特徴
冬用タイツは、美脚効果だけでなく、防寒機能を高めた商品が多いのが特徴。
よって、タイツそのものを分厚くする、冷えやすいつま先を二重構造にするなど、履くと暖かくなる工夫がたくさん施されています。
素材は、暖かい「裏起毛素材」や風を通しにくい「ナイロン素材」のほか、乾燥しやすい時期でもあるため保湿性に優れた「ポリエステル素材」が使われることが多いです。
夏用タイツの素材・特徴
夏用タイツは、美脚効果はもちろん、履き心地を追及した商品が多いです。
素材は、ヒヤッと気持ちいい「接触冷感素材」や、抜群の吸水性を誇る「フレンチリネン素材」、風通しのいい「レース素材」などがよく使われます。
また、素材に特別な加工を施して防臭や遮熱、UVカット機能などがついていることも珍しくありません。
蒸れやすいつま先部分をカットしたトレンカタイプも多く、夏用タイツは素材やデザインのバリエーションが豊富なところが特徴です。
まとめ
いつまで履いていいのか悩んでしまうタイツですが、防寒性のある冬用のものなら4月頃までにするのが一般的です。
5月以降もタイツを履きたいときは、暑い日でも快適に過ごせる夏用タイツを履いてみましょう。
季節に合ったタイツは着用ストレスが少ないほか、その時期のファッションとの相性も抜群です。
気温に応じたタイツで、おしゃれを楽しみつつ快適に過ごしてくださいね。