20歳を超えたり社会人になったりして飲み会に参加する機会が増えると、「自分はお酒に強いの?」と疑問を持つことがあるでしょう。お酒が強い基準はどれくらいなのでしょうか。
今回はお酒が強いと判断される目安についてご紹介します。お酒が強くなる要因や酔いにくくする方法なども解説するので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。よろしくお願いします。
「お酒が強い」の基準とは?
まずは、どのようにお酒が強いと判断されるのか、またお酒が強いと言われる目安についてご紹介します。
お酒が強いとされる基準
「お酒が強い」や「酒豪」の明確な基準はありません。「ビールを〇杯飲める人はお酒が強い」などと決まっているわけではなく、感覚的に「お酒が強い」と判断されることが多いです。
基準がないため、あまりお酒に慣れていない人は、自分がアルコールに強いのかわからないでしょう。しかし、お酒を飲む機会が増えると、少しずつ周りの人と比べてアルコールに強いのか、弱いのかわかるようになります。
また、お酒が強い人は自分では自覚していなくても、周りの人から「酒豪」「よく飲むね」などと言われることも多いです。
お酒に強いか判断する方法
自分がお酒に強いのか客観的に判断したい場合は、次の方法を試してみてください。
■パッチテスト
消毒用として販売されている70%程度のアルコールを含ませたガーゼを肌に当て、皮膚の色が変わるかチェックします。20秒程度で肌が赤くなる場合は、お酒をほとんど飲めない体質である可能性が高いです。また、5分程度で赤くなる人は、お酒が弱めと言えるでしょう。一方、お酒に強い人は、時間が経ってもほとんど肌の色が変わりません。
■アルコール感受性遺伝子検査キット
本格的にお酒が強いか判断したい場合は、アルコール感受性遺伝子検査キットを使ってみましょう。このキットを使えば、酒の強さと関連している遺伝子の働きをチェックできます。お酒にまつわるアドバイスも受けられるので、飲酒に慣れていない人にもおすすめです。
何杯飲めればお酒に強い?
明確な基準はありませんが、一般的にはビールを中ジョッキ(500ml)で5杯以上もしくは10杯以上飲めればお酒に強いとされることが多いです。日本の一般的なビールは500mlのアルコール量が20g程度なので、100gもしくは200g以上のアルコールを摂取しても体調に変化のない人は酒豪と言えます。
ビール以外に当てはめれば、ウイスキーシングル(30ml)を8杯以上、焼酎ロック6杯以上、日本酒5合以上、ワイン9杯以上を無理なく飲める人がお酒に強いと判断できます。
下戸の基準って?
下戸とはアルコールに弱い人、もしくはお酒を全く飲まない人。酒豪と同じく基準はありませんが、中ジョッキのビールを2~3杯ほどしか飲めない場合は、下戸と言われることが多いです。
男女別|お酒が強いと言われる基準
男性の場合、生ビールを10杯以上飲んでも体調が変化しなければ、お酒に強いと言えます。反対に、生ビール2杯以下で気分が悪くなる男性は、下戸と判断できます。
一方、女性の場合はチューハイを5杯以上飲んでも顔色や体調がかわらなければ、お酒に強いと言われることが多いです。チューハイ1~2杯で気持ち悪くなる場合は、お酒に弱いとされます。
お酒に強くなる要因や酔わない方法は?
お酒の強さはどうやって決まるのでしょうか。お酒に強くなる要因や酔いを防ぐ方法をご紹介します。
お酒の強さが決まる要因
お酒に強いかどうかは、次の要因によって決まると考えられています。
■遺伝
アルコール耐性は、生まれた時からほとんど変わらないと考えられています。両親や兄弟、親戚に酒豪が多い場合は、自分もお酒に強い可能性が高いでしょう。
■性別
女性と比べて男性はアルコールを分解する酵素を多く持っているため、一般的に男性は女性よりもお酒に強い傾向があります。
■体格
体が大きな人は体内の水分の割合が高いため、酔いにくいと言われています。また、アルコールは脂肪に溶けにくいため、筋肉質の人と比べて脂肪が多い人の方がお酒に強い傾向があります。
■年齢
アルコールを分解する酵素の量は、加齢とともに減少します。そのため、年齢を重ねると若いころと比べてお酒に弱いと感じる人が多いです。
お酒に強くなる方法はある?酔わないためのコツも!
基本的に体質は変わらないため、アルコール耐性が低かった人が突然お酒に強くなることはありません。「鍛えればお酒に強くなる」と言われることもありますが、無理な飲酒はアルコール中毒のリスクを高めたり、胃腸に負担を掛けたりします。
そのため、お酒が弱い人は強くなろうと思わず、なるべく酔わない方法で飲酒を楽しんでください。
酔いにくくするには、お酒と共にアルコールの分解に必要な水をたっぷり飲むことをおすすめします。水割りやお湯割りでお酒を楽しむと、普段と比べて酔いにくいでしょう。
空腹の状態で飲酒をするとアルコールが吸収されやすいため、お腹がすいているときの飲酒を避けることも大切です。アルコールの分解を助けるチーズやナッツを食べておけば、酔いを予防できるでしょう。
まとめ
「お酒が強い」に明確な基準はありません。ただし、中ジョッキでビールを5杯以上飲めれば、アルコールに耐性があると思って良いでしょう。お酒に弱い場合、体質を変えることは難しいため、酔わないための工夫をしてお酒の席を楽しんでください。