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トラウマの語源とは?使い方や意味、起こる原因も詳しくご紹介します!

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辛いことが起こったときに「トラウマになる」という言葉を使うことは多いです。しかし、トラウマの意味や語源について、詳しくわからない人もいるでしょう。

 

今回は、トラウマの語源や使い方、なぜトラウマが起こるのかなどを詳しく解説します。トラウマについて知りたい人はぜひチェックしてみてくださいね。よろしくお願いします。

 

トラウマの意味や語源って?

トラウマは、もともとギリシャ語が由来の言葉です。日本語だけでなくドイツ語や英語などほかの言語でも同じような意味で使われます。まずはトラウマの意味や語源を解説します。

 

トラウマの意味

トラウマとは、精神的に大きなショックやストレスを受けたことにより、長く残る心の傷を意味します。心理的に強い恐怖や不安を感じるだけでなく、身体的に反応が出て行動に影響を与えることも多いです。

例えば、幼いころや若いころに受けた心理的なダメージが原因で、大人になってから実際には危険ではないものに不安や恐怖を覚えることは、トラウマの症状のひとつです。

 

トラウマの語源や由来は?

トラウマの語源は、ギリシャ語の「τραύμα(トランマ)」です。この言葉は、もともと身体的な傷やケガを意味しており、心の傷とは関係がありませんでした。

 

現在の意味でトラウマが使われるようになったのは、オーストリア人の心理学者であるフロイトの発表が由来です。フロイトは身体に外傷を受けた際に後遺症が残るように、強い心の傷を負うと精神的な障害が起こることを発表しました。

 

このときに精神的外傷を表す言葉として「トラウマ」が使われ、ドイツ語圏や英語圏で現在と同じ意味で定着します。日本でトラウマという言葉が一般的になったきっかけは、1995年の阪神・淡路大震災です。社会的にトラウマという言葉が認知されると、心のケアの重要性も知られるようになりました。

 

トラウマは虎と馬に関係している?

トラウマは、日本語で発音が同じ「虎」と「馬」に由来していると思う人もいるでしょう。「なぜ虎馬なの?」と疑問を持つ人も多いかもしれません。しかし、トラウマの語源はギリシャ語であり、日本語の虎と馬には関係していません。

ただし、都市伝説的にトラウマの語源は虎と馬と言われるケースもあります。根拠はありませんが、虎に襲われたことがきっかけで馬さえも怖くなったことから「トラウマ」という言葉が生まれたと信じる人もいるようです。

 

トラウマの使い方は?

トラウマは、過去に起こったことが原因で嫌いになったことや、辛い体験が理由で思い出したくないことなどを表す際に使われます。具体的な例文は次の通りです。

 

・戦争の経験者の多くがトラウマを抱えています

・失恋がトラウマになり、異性と話すことが苦手になりました

・私にとって中学生活はトラウマで、思い出したくありません

 

また、心の傷とは言わないほどの出来事の場合も、次のようにトラウマが使われるケースも存在します。

 

・ピエロが出るホラー映画はトラウマです

・ゴキブリを見つけたことがトラウマで、家具の隙間が苦手です

 

トラウマはなぜ起こる?

日常のなかで恐怖や不安を感じても、必ずしもトラウマになるとは限りません。ここでは、トラウマが起こる原因やメカニズムに関して詳しく解説します。

 

トラウマの原因

トラウマは、身の危険を感じるほどの出来事や毎日のように繰り返されてきた辛い状況などが原因で起こります。本人が体験をどのように感じたのかによってトラウマになるか決まるため、周囲の人にとっては些細なことがきっかけでも大きな心の傷になるケースも見られます。

 

具体的な原因としては、地震や津波、洪水といった自然災害や戦争、テロ、交通事故、犯罪、性的被害、いじめ、児童虐待、DV、パワハラ、モラハラなどが挙げられます。また、家族やパートナー、親友との死別やペットを亡くしたことがきっかけでトラウマが生じることも多いです。

 

トラウマが起こるメカニズムとは?

大きなショックを受けると、脳の一部が委縮し血の巡りが悪くなります。血流の低下によって身体的もしくは精神的な症状が引き起こされれば、長い間回復せずトラウマが起こると考えられています。

 

また、心の傷が原因で脳の一部の機能が高まると、不安や恐怖を感じやすくなります。さらに、記憶に関係する機能が上手く働かなくなれば、日常生活の些細な記憶が薄れてもトラウマの原因になった体験を忘れられません。

 

恐怖や不安を感じた記憶が鮮明に残り、日々の生活のなかでフラッシュバックする可能性もあります。

 

まとめ

トラウマの語源は、身体的な傷を意味するギリシャ語。心理学者のフロイトが精神的外傷を表現するために「トラウマ」という言葉を使ったことがきっかけで、現在の意味で用いられるようになりました。

 

トラウマは、個人にとって大きな不安や恐怖を感じたときに起こります。トラウマを抱えている人は、信頼できる人に相談したり、カウンセリングを受けたりして不安や恐怖を和らげるようにしてみてはいかがでしょうか。