近年静かなブームの御朱印。でも「御朱印ってなに?」と思っている方も少なくないのではないでしょうか?知り合いの神社の方に聞いてみたことをご紹介しますので、よろしくお願いします。
★そもそも、ご朱印とは何ですか?
お寺でお参りの際、納経(写経)を納めその証として、ご朱印をいただいていました。その後、時代とともに簡略化され、現在では神社やお寺を参拝した証として頂けるようになりました。
ご朱印を頂く帳面を納経帳、御朱印帳と言います。
★ご朱印の頂き方
参拝、納経の証ですから、参拝してから頂きます。
やり方はまず、ご朱印を頂くページを開いて渡します。
納める金額は300円、500円 神社により異なりますが、見開(2ページ)特別御朱印、期間限定などは600円、700円の時もあります。
お気持ちでと言われた場合は、最低300円くらいの小銭を用意して、お釣りは貰わないでいましょう。
★神社の参拝の仕方・作法
⛩(鳥居)をくぐる時は立ち止り、一礼します。それは⛩の先は神聖な聖地だからです。
また、参道の真ん中は神様の通り道なので、端を歩くようにしましょう。
- 手水社で清める。
(最近はコロナウイルスの影響で、手水場の使用が中止されているところが多いのですが、使える神社仏閣であれば)
一礼、柄杓(ひしゃく)を右手で取り、水を受け、(以下の動作で必要なだけ)左手にかけます。
柄杓を左手に持ち替え右手にかけます。
右手に持ち替え、水を左手で受け、口をゆすぎます。
口を付けた左手に、もう一度水をかけます。
残った水を柄杓を立てて、柄杓の持ち手を流して、柄杓を元の場所に戻し、一礼します。
拝殿の前で一礼。
お賽銭を投げずに静かに賽銭箱に入れて、鈴を鳴らします。
基本2礼、2拍手、一礼ですが、出雲大社、弥彦神社(新潟)、宇佐神宮は2礼、4拍手、1礼です。
そして自分の住所、氏名、感謝、願いごとを伝えます。
少し正式には、「住所、氏名、いつも有難うございます。」とつたえて
その後、以下を3回繰り返します。
『祓(はら)え給い、清め給え、神(かむ)ながら守り給い、幸(さきわ)え給え。』
@神道は性善説であり、生活していく間に付いた不浄なものを払う。
年に2回、6月、12月に大祓を行う。
名前を書いた人型の紙で身体を擦り、息を3回吹き付け(人型に穢れを移す)
神社はまとめて、川に流す、又はお焚き上げをする。
★参拝する前の注意ポイント
御朱印を頂きに神社仏閣に行く前に、下調べしておくと、一段と楽しいですよ。
特に神様の名前と何の神様かは必ず知ってからお参りするようにしましょう。
境内は広いので、後から「あ、あそこは見てなかった!気が付かなかった!」という場合があります。石碑、摂社(神社の格式の一つで、本社に付属し、その祭神と縁故の深い神を祭った神社)など色々な言われや伝説があるので、事前に神社のホームページを見ておくといいでしょう。
(画像は泉岳寺)
★今まで頂いたご朱印の中で印象的なもの(神社)
・福岡の紅葉神社
スマホをあてると神様が飛び出してくる。
・出羽三山神社
2446段の階段をあがった上に拝殿があり、綺麗な御朱印なども良いが、苦労してたどり着いた神社の御朱印は有り難い。
・絵が良いのは
栃木県 古峯神社(天狗の絵)
★その他、あれこれ
・日本一古い神社(諸説あり)
◎奈良 大神神社(おおみわじんじゃ)
諸説あるが、山が御神体で、本殿はなく、拝殿のみ。
◎和歌山 花の窟(はなのいわや)
岩が御神体
など自然崇拝から、仏教伝来により、拝殿、本殿など建物を建て、御神体として鏡、刀などを神の依り代(よりしろ)とした。
@面白い話し
出雲大社の祭神は西向き、国譲りの交渉に行った鹿島神宮の祭神は東向き。
説:お互いにソッポを向いている。
説:鹿島神宮は太陽が昇る方。出雲大社は太陽が沈む方を向いている。
まとめ
近年静かなブームの御朱印。言われや御朱印の頂き方、参拝の仕方など細かく決められたやり方が有ります。せっかく神様とご縁を結ぶのですから、マナーを守ってお参りするようにしましょうね。