朝にひどくなる鼻水やくしゃみに悩んでいませんか?特に、花粉症に悩んでいる人は朝に症状がひどくなる「モーニングアタック」が起こりやすいと言われています。
そこで今回は、朝に鼻炎の症状が出る原因や対処法などについて詳しく解説します。朝のくしゃみや鼻水を和らげたい人はぜひ最後までチェックしてください。
朝にくしゃみや鼻水が出る「モーニングアタック」とは?
朝、起きた後にくしゃみや鼻水の症状が出て困っている人が多いです。午前中に鼻炎の症状が現れると、化粧が決まらなかったり、仕事や勉強に集中できずミスをしてしまったりと、日常生活に支障が出ることも少なくありません。
モーニングアタックって何?
朝に現れる突発的なくしゃみや鼻水などの症状は「モーニングアタック」と呼ばれています。モーニングアタックは、アレルギーがない人にも起こりますが、特に花粉症をはじめとしたアレルギー性鼻炎に悩む人に多い症状です。
朝6時~7時ごろに症状のピークを迎える人が目立ち、午前中くしゃみや鼻水が続く傾向があります。
モーニングアタックの原因とは?
モーニングアタックは、様々な原因で発生すると言われています。
■夜間に花粉やハウスダストを吸い込む
空気中の花粉やハウスダストは、比較的重いです。そのため、日中に持ち込まれたものは夜間に床やベッドに落ちます。寝ている間に落ちてきた花粉やハウスダストを吸い込むと、朝起きたときにくしゃみや鼻水などの症状が出ることがあると考えられています。
■起床時に空気中でアレルゲンが舞い上がる
朝に目覚めたときは、寝具を大きく動かしたり、布団を畳んだりします。すると、布団などに付いた花粉やハウスダストが舞い上がります。起床時に空気中のアレルゲンを一気に吸い込めば、くしゃみや鼻水がひどくなるでしょう。
■自律神経が乱れる
自律神経は、内臓の働きのコントロールや体温の調節などを担っており、活動時に優位となる交感神経とリラックス時に優位となる副交感神経で成り立っています。朝、目覚めるときは交感神経から副交感神経へ移行するタイミングなので、自律神経のバランスが乱れて、体に様々なトラブルが起こりやすいです。
モーニングアタックは、自律神経の乱れによって起こると考えられているトラブルのひとつです。起床後時間が経ち、体が活動状態になると交感神経が優位に働くため、血管が収縮されてくしゃみや鼻水が出にくくなります。
朝に出るくしゃみや鼻水の対処法とは?
朝につらいくしゃみや鼻水といった鼻炎症状を抑えるためには、日頃から対策することが大切です。日々の生活で簡単にできるモーニングアタックの対処法をご紹介します。
睡眠をたっぷりとる
睡眠不足になると、自律神経が乱れやすくなります。そのため、モーニングアタックを防ぐには質の高い睡眠を取ることがポイントです。
眠りが浅い人やなかなか寝付けない人は、寝る前にぬるめのお風呂に入ったり、ストレッチをしたりして体をリラックスさせてください。また、睡眠前に明るい光を見ると、脳が昼の光と勘違いして、体内時計が正常に働きません。体内時計が乱れれば眠りが浅くなるので、寝る前のスマホやPCの使用やテレビの視聴は避けましょう。
花粉症の場合は、アレルギー症状によって睡眠時間が減ったり、睡眠が浅くなったりすることがあります。夜間に花粉症の症状が出る場合は、マスクをしたり、空気清浄機を付けたりするのも効果的です。
日頃から規則正しい生活を心がける
自律神経のバランスを整えるためには、日頃から規則正しい生活を送ることが大切です。ストレスを上手く発散させたり、適度な運動をしたりして体に負担をかけない生活を意識しましょう。
部屋や寝具の掃除・洗濯をする
睡眠中や朝起きたときに花粉やハウスダストを吸い込むとくしゃみや鼻水が出るため、なるべく部屋や寝具からアレルゲンを取り除いてください。部屋の掃除をするだけでなく、枕カバーや布団をこまめに洗濯することもモーニングアタックの対策として重要です。
また、花粉は日中人が出入りするときに、家の中に侵入します。外出先から帰ったときは、家の外で花粉を払い落としたり、なるべく早く手洗いや洗顔、シャワーで花粉を落としたりすることを心がけましょう。
起床時にすぐに起き上がらない
目覚めた後、すぐに起き上がらず、布団の中で手足や指先を動かすのも、朝のくしゃみや鼻水の対策に効果的です。体を動かすことによって、副交感神経がスムーズに交感神経に移り変わるため、自律神経の乱れによるくしゃみや鼻水を予防できます。
また、ゆっくりと起き上がれば、花粉やハウスダストが舞い上がりにくくなるのもメリットです。
部屋の湿度を適切に保つ
部屋が乾燥していると、花粉症をはじめアレルギー性鼻炎の症状が出やすくなると言われています。朝のひどいくしゃみや鼻水を予防したい人は、加湿器を使って部屋の湿度を適切な状態に保ちましょう。
適切な湿度が保たれていると、睡眠の質が良くなって、自律神経の乱れも予防できます。
まとめ
朝は、寝ている間や起床時に吸い込んだアレルゲンの影響や自律神経の乱れによって、くしゃみや鼻水といった鼻炎の症状が現れやすいです。つらいモーニングアタックに悩んでいる人は、規則正しい生活を心掛けたり、こまめに部屋を掃除したりして対策しましょう。