10月24日は「アボカドの日」です。
近年スーパーでもよく見かけるようになったアボカド。皮の中の大きな種を植えてみたら生えてきたという方もいらっしゃいますよね。
10月24日はアボカドの日であることをご存知でしょうか?
そのアボカドについてご説明いたしますのでよろしくお願いいたします。
アボカドとは?
「森のバター」とも言われるアボカドは中央アメリカ原産で、おもに熱帯・亜熱帯で生育します。日本名は鰐梨(わになし)といいます。これは、昭和40年代までは、果実の表皮がワニの肌に似ていることに由来する言い回し「alligator pear」を直訳して呼んでいたからなのです。また、「アボガド」と発音する方がいらっしゃいますが、正しくは「アボカド」です。
日本での国別輸入量は、メキシコ、ペルー、アメリカの順です。スーパーなどでメキシコ産のアボカドはよく見かけるなぁと思ったのですが、世界最大の生産国なんですね。
日本でも和歌山県、愛媛県で生産されていますが、極めて少ないです。
スーパーでも国産のアボカドって見かけたことないのもうなずけます。
アボカドの栄養は?
アボカドは、10種類のビタミンと11種類のミネラルと食物繊維を豊富に含んでおり、とても豊富な栄養素はアボカドの脂肪分に凝縮されています。
実際にどのような栄養素があるのか見てみましょう。
ビタミンA,C,E,B群
アボカドには皮膚の新陳代謝を高めてシミやそばかすを防止したり、ウイルスや細菌に対抗する免疫システムの強化・維持を促進する抗酸化物質で、血管の健康を保つ作用があるビタミンEや、皮膚や粘膜の正常保持効果があるビタミンA、免疫力アップや、コラーゲンの生成を促進してくれるビタミンCなどが豊富に含まれています。
またアボカドはビタミンB群も豊富です。ビタミンB群は摂りすぎてしまった3大栄養素である炭水化物、脂質、たんぱく質が体に溜るのを防いでくれますし、エネルギー代謝を助ける働きがあります。
ビタミンB1は、糖質の分解を促進する効果があり、運動後の疲れや集中力不足に効果的です。
ビタミンB2は、脂質の分解を促進する効果があり、ストレスに効果的で、生活習慣病の予防にも良いとされています。
ビタミンB6は、たんぱく質の分解を促進する効果があり、倦怠感に効果的で、炎症を抑える効果もあるとされています。
ビタミンB5(パントテン酸)は、ストレスへの抵抗力を付けてくれます。また、ホルモンの合成やさまざまな代謝が行なわれるときに140以上の酵素を活性化する働きもします。
ビタミン3(ナイアシン)は、3大栄養素をエネルギーに変える代謝を助ける補酵素の働きがあり、アルコールを分解する働きや、分解後に生じるアセトアルデヒトという二日酔いを起こす成分の分解を助ける働きもあります。
不飽和脂肪酸
またアボガドは、脂質が多く含まれていて、果肉の20%が脂質です。アボカドの資質は、体に溜らない、不飽和脂肪酸で、余分な脂肪を体外に排出してくれる作用があります。アボカドにはオレイン酸が多く含まれていて、オレイン酸は善玉コレステロールを減らさずに悪玉コレステロールを減らしてくれ、動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果もあります。
食物繊維
アボカドには100gあたり5.3gもの豊富な食物繊維が含まれています。食物繊維には腸内の環境を良くしてくれる効果があるので、便秘に悩む人には心強い味方ですし、心臓病、肥満、2型糖尿病、脳卒中による死亡リスクを大きく下げられるのです。
カリウム
アボカドに含まれるカリウムには、摂り過ぎたナトリウムを尿として排出してくれる働きがあるので、血圧を下げる効果もあります。また、細胞内の水分バランスを保ったり、心臓や筋肉のはたらきの調節をしたりしてくれるなど、体内を一定の状態に維持するのに役立っているのです。
グルタチオン
アボガドには、解毒を促進させて肝臓を助けてくれる抗酸化物質、グルタチオンが豊富に含まれています。飲酒・喫煙等によるアルコールやニコチンなど有害物質の解毒作用を促進し、肝臓をいやしてくれます。さらには、肝臓を傷つける活性酸素を除去し、肝機能の低下を防止します。
葉酸
葉酸は細胞を作るためにかかせない上、細胞増殖を促すDNA合成にも必要なビタミンB群の一種で、しっかり摂取すれば動脈硬化、心筋梗塞、骨粗しょう症のリスクが低下します。
特に妊娠初期の女性には大変重要とされ、女性のビタミンと呼ばれています。
葉酸の成人1日必要摂取量200μg(但し、妊婦は400μg)をアボガド1個でおよそカバーできます。またアルツハイマー病などの認知症を予防するとされています。
アボカドは髪にもいい!
アボカドに含まれる、ビタミンE,ビタミンB6、オレイン酸を摂取することで、髪に対して良い効果があるのではと、期待されています。
ビタミンEは、別名若返りのビタミンと言われ、老化を防ぐと言われています。抗酸化作用があり、頭皮の老化を防いでくれるし、結構も促進してくれます。そのうえ、毛細血管拡張作用もあるので、毛根に必要な栄養が運ばれて、髪の成長を助けてくれるのです。
ビタミンB6は、タンパク質が髪に生成されるのを助けてくれて、皮脂の分泌を抑えたり、皮膚の新陳代謝を促したりする作用もあります。
オレイン酸には成長因子のグロースファクターの1つであるIGF-1が入っていて、IGF-1は髪の成長を促す成長因子を増やしてくれます。
髪の成長を助けてくれる効果も期待できるのは嬉しいですね。髪もツヤツヤになりそうですね。
アボカドの注意点
アボカドの果実、種子、葉にはペルシンという物質が含まれており、ヒト以外の動物には中毒反応を起こすことがあります。天然ゴムに対するアレルギーを持つ人の場合、アボカドに対しても症状を発することがありますので、注意が必要です。
まとめ
アボカドはギネスにも「最も栄養価の高い果物」と認定されているほど栄養価の高い果物なんですね。野菜か果物かわからなかったのですが、果物なんですね。
最近ではその栄養価の高さを利用して色々なレシピがあります。サラダやカリフォルニアロールはよく知られていますね。カリフォルニアロールは、アメリカ・カリフォルニアで日本人の寿司職人が開発したお寿司なのです。大手の回転すしチェーンでは見かけることは増えてきました。
アボカドは1年中購入することは可能ですが、安い時には1個100円前後で購入することも可能です。
その栄養価の高さのわりに手ごろな値段ですので、どんどんお料理に取り入れたいですね。