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節分の赤鬼、青、黄、緑、白、黒鬼、色の違いと意味は?

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2月に行われるイベントといえば節分。この時期には豆まきをして無病息災を祈るという方も多いでしょう。

 

その豆まきでは「鬼はそと福はうち」というフレーズが有名ですが、節分に登場する鬼は赤鬼や青鬼だけではないことをご存じですか?

 

実は、緑鬼や黒鬼なども存在し、それぞれの色に意味があります。

 

そこで今回は節分の鬼をテーマに、興味深い色の意味をご紹介しますのでよろしくお願いします。

 

節分の鬼の色が分かれている理由

節分に現れる鬼の色は、赤・青・黄・緑・白・黒の計6色です。

黄鬼と白鬼が持つ色の意味は全く同じなので、白を省いた全5色として扱われることもあります。

 

どうして鬼の色が分かれているのかというと、五蓋(ごがい)と呼ばれる仏教の教えに由来していることが理由です。

 

五蓋とは、修行の妨げになる5つの煩悩のことで、鬼の色は人間の煩悩を表しています。

 

そのため、豆をまく際は自分が捨て去りたい煩悩の色をした鬼に向かって豆を投げると、理想の自分に近づけるといわれています。

 

節分には無病息災を願うという意味がある一方で、自分の心を清めるという目的もあるのです。

 

そもそもどうして鬼と豆なの?

「悪役なら鬼でなくても良かったし、武器なら豆以外のほうがいいんじゃないの?」と考える人もいるかもしれません。

 

しかし、昔の人は「鬼は邪気をまとった恐ろしい存在で、邪気が人間界に入り込むと不幸が起こる」と信じていました。

そのため、災害や病気などは全て鬼の仕業だと考えていたそうです。

 

そんな鬼を追い払えば無病息災でいられると考えて始まった風習が節分。

 

また、鬼に向かって投げるのは炒った豆が一般的ですが、それにも「魔の目を射る」という意味が込められています。

 

意味を理解すると、鬼と豆の関係性にも納得できますよね。

 

節分に現れる鬼の色の意味とは?

鬼の色は人間の煩悩を象徴しているとお伝えしましたが、何色の鬼がどんな煩悩を表しているのでしょうか?ここからは、色の意味とその色の鬼に向かって豆を投げる意味を1つずつ解説していきます。

 

赤鬼

赤鬼は渇望、貪欲(とんよく)という意味を持ち、人間の欲望や全ての悪心の象徴です。

人間の欲望は底知れず、欲深いことは悪心に繋がります。

 

赤鬼に豆を投げることで自分勝手な欲望を断ち切り、悪い心を取り除けるといわれています。

 

青鬼

青鬼は悪意、瞋恚(しんに)という意味を持ち、怒りや誰かを憎む気持ちの象徴です。

誰かを憎めば、どんどん自分の心は貧相になっていくでしょう。

 

そして青鬼には豆を投げません。貧しい心を捨て去りたい場合は、自分の心に住む青鬼をイメージしながら自分に向かって豆を投げます。

 

黄(白)鬼

黄鬼と白鬼は心の浮動、掉挙悪作(じょうこおさ)という全く同じ意味を持っています。

黄色と白色の鬼は自己中心的な甘い考えの象徴です。過去のことを後悔し浮ついた心を生みます。

 

黄(白)鬼に豆を投げることで、甘い考えを捨て去り公平に物事を考えられる心になるといわれています。

 

緑鬼

緑鬼は倦怠、惛沈睡眠(こんちんすいみん)という意味を持ち、怠惰の象徴です。

いつまでもダラダラしてしまう、気力がわかないという人は生活リズムを乱して不健康になります。

 

緑鬼に豆を投げる際は、そんな自分を反省しながら投げましょう。そうすることで健康的な生活を心がけることができるはずです。

 

黒鬼

黒鬼は愚痴、疑(ぎ)という意味を持ち、人を疑う卑しい心の象徴です。

根拠のない愚痴や悪口を言ってしまうのは、疑心暗鬼に陥っている心に問題があります。

 

黒鬼に豆を投げることで卑しい心を滅し、平穏な心が手に入ると言われています。

 

色によって鬼の持ち物も変わる

鬼たちが持つのは、異なる意味だけではありません。色が違えば持っている武器も違います。

それぞれの色の鬼が持っている武器は以下の通りです。

 

赤鬼:金棒

青鬼:刺股

黄(白)鬼:両刃

緑鬼:薙刀

黒鬼:斧

 

「鬼に金棒」という言葉がありますが、あれは赤鬼のことを指していたのですね!

 

色や持ち物は違っても、パンツは同じ

そして、鬼といえば虎柄パンツ。

「意味や武器が変わればパンツも変わるのでは?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、パンツに関しては鬼の色や持ち物に関係なく共通して虎柄です。

 

そもそも虎柄のパンツには、鬼が出入りする「鬼門」と呼ばれる方角が関係しています。

鬼門は現在の北東の方角で、かつては丑寅の方角と呼ばれていました。

鬼のビジュアルのイメージは、「頭には牛のように短い角が生え、下半身に虎柄をまとっている」という丑寅という方角名からヒントを得たと考えられています。

 

色や武器が違っても、鬼門がある丑寅の方角からやってくるため、鬼は色に関係なく虎柄のパンツをはいているのです。

 

まとめ

節分に出てくる鬼は6色に分かれ、それぞれに仏教の五蓋の意味がつけられています。

鬼の色を意識しながら豆をまくことで自分の煩悩も断ち切れるといわれているので、今年の節分は鬼の色も意識してみましょう。

 

また、色によって手にする武器も変わってくるので、鬼役を演じる際はぜひ参考にしてみてください。